“助言型・一任型”の選択も可能

AIが自動的に資産運用!?「ロボアド」って何?

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一任型ロボアドはAIが運用するため、投資家自身が銘柄を選択することはない。ロボアドで投資に慣れたら、個別株やETFを自分で選んでみてもいいだろう 写真:Palto / PIXTA(ピクスタ)

一任型ロボアドはAIが運用するため、投資家自身が銘柄を選択することはない。ロボアドで投資に慣れたら、個別株やETFを自分で選んでみてもいいだろう
写真:Palto / PIXTA(ピクスタ)

金融庁の後押しもあり、ITを駆使した金融サービス「Fintech(フィンテック)」が様々な形で広まりはじめている。その一環として、個人投資家の間で注目を集めているのが「ロボットアドバイザー(通称ロボアド)」だ。個人の資産形成に向けて、最適な投資提案やポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)管理をしてくれるサービスのようだが、その実態はよくわからない。ロボアドを提供しているエイト証券の代表・飯盛信文さんに教えてもらった。

「ロボアドとは、AIが膨大なデータを用いて、的確なポートフォリオを推奨するサービスのことです。申し込みはウェブ上で完結するので、窓口に行くような手間も省けます。そして、国内のロボアドは『助言型』と『一任型』の2種に分類されます」(飯盛さん・以下同)

「助言型」「一任型」とは、サービスの範囲を指す。「助言型」とは、投資家の投資スタイルやリスクに関する概念を総合的に捉え、適切なポートフォリオを推奨するもの。その後は投資家自身で株やETF(上場投資信託)、債券などを購入する必要がある。一方「一任型」は、ポートフォリオを推奨するまでは同じだが、投資家が提示された内容で契約すれば、ロボアドが自動的に購入して運用を進めてくれる。

「一任型」では、マーケットが大きく動いた際に株や債券を売買し、安定的に資産を運用できるポートフォリオを組み直す“リバランス”も自動的に実行してくれる。「助言型」では「リバランスが発生しました」と通知してくれるものの、売買は投資家自身が行うこととなる。

自動運用してもらえるというだけで、投資家にとっては大きなメリットといえるが、さらなるメリットもあるようだ。

「ひとつはコストが抑えられること。これは『一任型』の場合ですが、たとえば推奨されたポートフォリオにETFが10銘柄入っていたとします。10銘柄を個人で買うとなると、銘柄ごとに執行コストが発生します。しかし、ロボアドであれば、一定額の費用しかかかりません。弊社の場合は、年間でポートフォリオ評価額の0.88%だけ。もうひとつのメリットは、これまで投資経験のない若者の層などでも簡単に始められること。AIが判断してくれるので、事前リサーチなどの必要がなく、初心者でも始めやすいと思います」

メリットが多そうなロボアドだが、国内でサービスが拡大し始めたのは半年前からで発展途上だという。今後はどのような広がりを見せていくのだろうか。

「国内でもロボアドを運営する業者が増えてきているので、マーケットが広がる可能性は大きいと思います。現在ロボアドブームが起こっている欧米でも、サービス提供自体は5~6年前でしたが、人気に火が付いたのはここ2年くらい。そういう意味では、日本も伸びしろはあります」

スタートしたばかりのサービスだが、僕らのような投資初心者にはぴったりといえそう。選択肢のひとつにロボアドを入れてみるのもよさそうだ。
(有竹亮介/verb)

記事提供/『R25』