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予算1万5千円!プロが選ぶ「リスク別・ETF投資術」

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「少額で投資を始める場合、売買手数料も重要。利益より売買手数料が高くなっては意味がありません。そこもしっかりチェックしましょう」(深野さん) 画像:xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
「少額で投資を始める場合、売買手数料も重要。利益より売買手数料が高くなっては意味がありません。そこもしっかりチェックしましょう」(深野さん)
画像:xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

国内外の株式指数などをなぞるように価格が変動するため、安定的な運用を期待できると評価されている金融商品「ETF」(上場投資信託)。一口数千円で買える銘柄もあるなど比較的安価で“初心者向け”といわれることも多い。

投資に興味のある初心者からすると確かに魅力を感じるが、やはり最初はリスクを抑えるべく少額から試したい。例えば予算を少額にした時、どのくらいの銘柄が買えるのだろうか? ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんに聞いた。

「価格は常に変動するので絶対ではありませんが、1万円以下で買える国内ETFは70銘柄前後。1万~2万円前後で複数銘柄を組み合わせて買うことも、難しくはありません」(深野さん・以下同)

70銘柄もあれば選びがいがありそうだが、どう選んだらいいかまったくわからない。それに予算を1銘柄にすべて費やすより、複数の銘柄に分散させたい気も。そこで、3テーマを1セットとして深野さんにリスクの大きさに応じて選んでもらい、1万5000円以内ですべての銘柄を買えるように、各テーマ5000円以内で買える銘柄をすべて挙げてみた。
※価格は2017年3月8日現在。カッコ内の4ケタの数字は銘柄のコード

■“ハイリスク/リターン”志向の組み合わせ

【構成テーマ】新興国株連動+新興市場連動+原油価格連動

●新興国株連動
・iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100)(1583)約3200円
・NEXT FUNDSタイ株式SET50指数連動型上場投信(1559)約2900円
・NEXT FUNDS FTSEブルサ・マレーシアKLCI連動型上場投信(1560)約4300円
●新興市場連動
・マザーズ・コア上場投信(1563)約3800円
●原油価格連動
・WTI原油価格連動型上場投信(1671)約2500円
・NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)約3700円

「ハイリスク・ハイリターンを狙うという観点では、一般的に価格変動の大きい『原油価格銘柄』、世界的な景気の回復を背景に再び株価の大幅な上昇が期待できる『新興国株銘柄』、値動きの大きい『新興市場銘柄』等の組み合わせがいいと思われます」

「新興国株連動」のなかで銘柄名に「タイ」「マレーシア」など国名が入っているものは、その国の株に限定したETF。新興国のなかでもよりアーリーステージにいる複数の国の株式に投資する「iシェアーズ フロンティア株ETF」もある。

■“ミドルリスク/リターン”志向の組み合わせ

【構成テーマ】日本市場連動+欧州市場連動+金価格連動

●日本市場連動(日経平均、TOPIX、JPX日経400)
・iシェアーズTOPIX ETF(1475)約1600円
・上場インデックスファンド日経225(ミニ)(1578)約1500円
・上場インデックスファンドJPX日経インデックス400(1592)約1300円
●欧州市場連動
・UBS ETFユーロ圏大型株50(ユーロ・ストックス50)(1385)約4000円
・UBS ETFスイス株(MSCIスイス20/35)(1391)約1800円
・UBS ETF英国株(MSCI英国)(1392)約2600円
●金価格連動
・純金上場信託(現物国内保管型)(1540)約4300円

「中程度のリスク&リターンの観点では、日本株市場全体への投資と、経済成長の堅調な先進国への投資を入れてみるのもいいでしょう。先進国のなかでも、比較的経済成長率が高いのはアメリカ株ですが、5000円以下の価格帯のETFはないので、代替として欧州株を選ぶのは一手です。ただ、米国のトランプ大統領の政策が経済や株価にどのような影響をもたらすかは未知数なので、リスクヘッジとして現状安定している金の価格連動銘柄も押さえるのがいいバランスになると思います」

なお、「欧州市場連動」の銘柄にある「UBS ETFスイス株」「UBS ETF英国株」はそれぞれの国に限定した商品。欧州全体を網羅するものとしては「UBS ETFユーロ圏大型株50」がある。

■“ローリスク/リターン”志向の組み合わせ

【構成テーマ】先進国株連動+日本市場連動+米国債連動

●先進国株連動
・5000円以下の該当銘柄なし
●日本市場連動 ※テーマ別
・iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)約1700円
・iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)約2000円
・iシェアーズ JPX/S&P 設備・人材投資ETF(1483)約1400円
●米国債連動
・iシェアーズ米国債7-10年ETF(為替ヘッジあり)(1482)約2400円

「トランプ氏が米大統領になることが決まってから、新興国の株が売られ、先進国の株が買われています。ただ、該当する銘柄が5000円以内ではありません。最も安価で買えるものは、『iシェアーズ先進国株ETF(MSCIコクサイ)』(1581)で1口約6600円です。なお、国内の高配当株銘柄『iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF』などを加えると、利益幅も期待できます。リスクヘッジという意味で米国債連動銘柄を加えるのも一手。『iシェアーズ米国債7-10年ETF』は為替のリスクを低減させるタイプで、さらに安定感は増します」

深野さんによると、購入から3~5年は様子を見た方がいいという。すぐに結果が出るものではないというわけだ。金銭に余裕があり、株価も安定していれば、積み立てのように定期的に投資額を増やしていくのもひとつの手だとか。

「初めて投資をする場合は、低めのリスクから始めてほしいところですが、1万円くらいであれば損益の幅も知れています。投資に慣れるという意味で、無理のない範囲でリスクをとってみてもいいと思いますよ」

1万5000円からでも、複数銘柄購入できるETF。深野さんのアドバイスを参考に検討してみては?

(有竹亮介/verb)

記事提供/『R25』

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