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2017年3月 全世界ETFの資金フロー

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ETF Block Word

2017年3月時点で、ETFは世界中で6,000銘柄以上が上場され、機関投資家・個人投資家の双方に活用されており、その規模は3.9兆ドル(約430兆円)を超えている(ブラックロック調べ)。

ETFは証券取引所で株式のように取引される一方、上場している「投資信託」でもあることから、投資信託としての資金の出入りが日々発生している。世界中で様々な投資家が利用しているETFの資金流出入は、世界の投資家の動向を探るうえで重要な情報だろう。

そこで大手運用会社のブラックロックが2017年3月の世界のETF資金フローの状況や世界の投資家動向についてレポートを出しているので、以下でその内容についてご紹介しよう。

2017年3月のETF資金フロー

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3月のETFの資金流入は648億ドルと、年初来からの資金流入を1,891億ドルに押し上げ、ETF設定以来の記録を複数樹立した。世界の経済成長改善への期待が先進国株式を、また米ドル指数が4ヶ月来の安値をつけたことを背景に、新興国株式および債券ETFへの資金流入が加速した。債券では金利上昇懸念が広がる中、ETFへの資金流入は継続した。

良好な経済指標の発表を受け米国株式への流入は267億ドルとなったが、オバマケア改廃をめぐる不透明感が増したこともあり、大半は大型株への流入となった。消費者サービス、資本財・サービスからわずかながら流出が見られ、一方比較的収益の成長が期待される成長株へのシフトが見られた。

日本株ETFは日銀の購入に支えられ74億ドルの流入、米国を除く先進国株ETFは55億ドル、ヨーロッパ株ETFは41億ドルの流入となった。

新興国全域の株式、債券ETFは、イエレンFRB議長の発言を受けてドル安が進み、55億ドル、21億ドルの流入となった。

金利上昇にも関わらず、債券ETFへの流入は124億ドルと継続、うち投資適格社債は45億ドルとなった。一方、原油価格の下落を背景に、ハイイールド債券は14億ドルの流出となった。

ETFから見る世界の投資家動向

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3月のETF世界市場は、3つの新しい記録を樹立した。「1990年のETF設定以来の月次資金流入額」、「四半期資金流入額」、そして「年初来からの資金流入のペース」の3つだ。この記録的なETFへの資金流入をのポイントを以下にまとめた。

・ 記録的な業界成長率*:2016年の業界成長率が13%だったのに対し2017年3月の年率成長率は22%に急上昇。
*グローバルのETF全体の資産残高の成長を指す

・ 記録的な四半期資金流入額:2017年1月-3月の資金流入は1,891億ドルと、ETF設定以来最大流入額を記録していた前四半期の10月-12月の1,378億ドルを超え、過去最も大きな四半期の流入額となった。その次に最も多く資金を集めた2015年1月-3月の967億ドルと比較すると、約倍の資金流入を記録している。

・ 記録的な年初来資金流入ペース:2017年の年初来の資金流入は、2016年同時期の年初来の資金流入額の2.5倍以上である。

(東証マネ部!編集部)

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