徹底解説!ロボアド比較

複雑な要素を削ぎ落したシンプルデザイン

【ロボアド】初心者目線に立った投資一任型「楽ラップ」

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「好みを伝えるとバーテンダーが自分に合ったお酒を作ってくれるように、質問に答えるとロボアドが運用プランを提案してくれるので、まずは『楽ラップ』で気軽に運用を始めてみてほしいです」(加集さん・右)

「好みを伝えるとバーテンダーが自分に合ったお酒を作ってくれるように、質問に答えるとロボアドが運用プランを提案してくれるので、まずは『楽ラップ』で気軽に運用を始めてみてほしいです」(加集さん・右)

個々のニーズに適したポートフォリオを提案してくれる「ロボアドバイザー(通称ロボアド)」。アドバイスするだけでなく、その後の資産運用も自動的に行ってくれる“投資一任型”のサービスも、注目度を高めている。

今回は、運用を開始してからのサービスが充実している「楽ラップ」について、同サービスを運営している楽天証券楽天証券マーケティング本部カスタマーエクスペリエンス部マネージャーの金森伽野さん、アセットビジネス事業本部アセットビジネス事業部の加集勇夫さんに聞いた。

心理テストのような質問で診断

「楽ラップ」は16個の質問に回答するところから始まる。設問のほとんどが「少し体の調子が悪いと感じました。どうしますか?」「野菜を買う時に、どのように選びますか?」など、投資と関係ないようなものばかりだ。

「『楽ラップ』は初めて投資を行う方にも使っていただきたいサービスなので、入口となる質問はわかりやすいものであるべきだと考えました。専門用語や細かな数字を入れると途中でやめてしまう方もいると思ったので、誰でも答えられる質問にして、投資に対する考え方を診断できるようにしています」(加集さん)

心理テストのような設問が続いていく。これなら投資初心者でも、予習なしで気軽に答えられそうだ

心理テストのような設問が続いていく。これなら投資初心者でも、予習なしで気軽に答えられそうだ

診断結果のページも非常にシンプルな造りになっている。表示されるのは、「積極度」という指標で表現されるユーザー自身の運用コースと100文字程度の解説文、資産構成比を描いた円グラフだけ。あえて詳細な説明を削り、初心者が苦手意識を持たないように工夫されているのだ。

診断結果は「積極度」5段階と「下落ショック軽減機能」のありなし(積極度が最低の場合はなしのみ)で、全9タイプに分類される

診断結果は「積極度」5段階と「下落ショック軽減機能」のありなし(積極度が最低の場合はなしのみ)で、全9タイプに分類される

「積極度や下落ショック軽減機能(TVT機能)はページ右下のアイコンから変えられますが、初めて投資をする方に『変更できます』と伝えても混乱させてしまいかねないので、少し離れた位置に用意しています。初心者の方は、診断結果のまま始めていただくのが一番わかりやすいと思います」(金森さん)

実際に運用をする場合は、既に楽天証券に口座があればほかの金融商品と同じように申し込める。新たに口座を作る場合も、今後楽天証券で「楽ラップ」以外の金融商品を購入する場合に同じ口座が使えるため、投資用の口座を1カ所に集約できるメリットがある。

運用開始の最低金額は10万円。現状積立機能はないが、1万円から増額することができる。投資対象はコストを抑えたインデックスファンドとなっており、サービスの運営・管理費用とファンドの信託報酬を合わせて年率0.99%以下(税込)と、業界最低水準を誇っている。

非常時のための対策サービスも

投資商品の購入や運用もすべて任せられるところが、“投資一任型”の大きな魅力だ。ユーザー自身が銘柄を選ぶ必要も、値動きをチェックする必要もない。特に「楽ラップ」では、世界最大級のコンサルティング会社Mercer社の日本法人であるマーサー・ジャパン社、世界で機関投資家や金融法人のパートナーとして活躍するSSGA(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)社の助言を取り入れながら運用しているため、長期投資を見据えた高い水準の資産運用が期待できる。

いざという時に役立つサービスが用意されているところも特徴だ。「下落ショック軽減機能」は、急激な相場変動が起こった場合、株式の下落による損失を緩和するために自動的に資産構成比の株式の配分を下げて債券の配分を増やしてくれるもの。

海外資産に投資する際には為替ヘッジ付きのファンドも含めて運用し、為替変動リスクをコントロールしてくれるところも「楽ラップ」ならでは。

海外資産に投資する際には為替ヘッジ付きのファンドも含めて運用し、為替変動リスクをコントロールしてくれるところも「楽ラップ」ならでは。

「楽ラップ」契約者の損益状況を出したデータ(2017年6月末時点)では、90%以上がプラスのリターンとなっている。

“提案型”ロボアドも登場

契約者の半数以上となる約60%が30~40代と、いわゆる資産形成世代と呼ばれる層に受け入れられている「楽ラップ」。申込金額は10万円が契約の半数以上となっており、契約者の中には投資経験がない人も多いことから、投資初心者が支持しているサービスといえる。

「10万円で始めた後に増額する方も多いため、長く続けてご利用いただける商品として機能やサービスの拡充を考えています」(金森さん)

2017年5月には、“提案型”ロボアド「ロボのぶくん」も開始した。2~3個の質問を通じて、嗜好に合った投資信託を提案してくれるサービスで、同じく5月からスタートした投資信託の100円での買い付けにも対応している。

スマホ専用サービスの「ロボのぶくん」。今夏からは楽天スーパーポイントを使っての投資信託の購入も可能になる予定

スマホ専用サービスの「ロボのぶくん」。今夏からは楽天スーパーポイントを使っての投資信託の購入も可能になる予定

シンプルで理解しやすい提案と緊急時にも対応できる運用が魅力の「楽ラップ」。「自分で判断するのは難しい…」と考えている人に持ってこいのサービスといえそうだ。

(有竹亮介/verb)

【楽ラップのデータ】(2017年7月現在)
・サービス開始 :2016年7月
・利用者層   :30~40代中心
・預かり資産額 :150億円超(ラップサービスすべて含む)
・サービスタイプ:投資一任運用型
・投資対象   :投資信託
・最低投資額  :10万円(1万円から増額可)
・手数料    :預かり資産の評価額の0.99%以下(年率、消費税込)

※記事の内容は2017年7月14日現在の情報です