徹底解説!ロボアド比較

国際分散投資ができる投資信託を提案

【ロボアド】顧客本位の提案型ロボアド「カライス」

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「若い世代で『投資に関する知識がないから始められない』という方は多いと思います。ロボアドは第三者目線で商品を選ぶサービスなので、未経験でも始めやすいと思います」(山根さん)

「若い世代で『投資に関する知識がないから始められない』という方は多いと思います。ロボアドは第三者目線で商品を選ぶサービスなので、未経験でも始めやすいと思います」(山根さん)

簡単な質問に答えるだけで、ユーザーの要望に沿ったポートフォリオやファンドを提案してくれる「ロボアドバイザー(通称ロボアド)」。利用が無料の提案型のものも多いため、投資初心者の最初の一歩として使いやすいサービスだ。

今回は、“成功・命中・成就”という意味を持つトルコ石の古代ギリシャ語での呼び名を持つロボアド「カライス」について、同サービスを運営している東海東京証券営業企画部の山根敬詞さんに聞いた。

リスク許容度を“格言”で表現

「カライス」は、利用者のリスク許容度を判定し、おすすめの投資信託を提案してくれるサービスだ。投資一任運用型のロボアドとは異なり、提案型のサービスで利用は無料。

カライスの利用は年齢を含めた7つの質問に答えるところから始まる。すべて選択式になっているため、サクサクと答えていけるだろう。回答を通じて出てくる結果は、5段階のリスク許容度に応じた運用タイプ。「勝って兜の緒を締める」「攻撃は最大の防御」など、格言で表現されているところが特徴だ。

「投資未経験で『リスク』と聞くと、損をするのではないかと感じてしまう方も多いと思うんです。だから、リスク許容度以外の言葉で表現した方が、初心者の方には届きやすいと考えました。そうして企画する中で行きついたのが、誰もが知っている格言でした」(山根さん・以下同)

診断結果ページでは、他のタイプの特徴やポートフォリオも確認できる

診断結果画面を下にスクロールしていくと、タイプに応じたポートフォリオが表示される。項目とパーセンテージ、グラフだけが表示され、詳細は書かれていない。「カライス」は銘柄を細かく提示するものではなく、ポートフォリオに見合う投資信託を提案するサービスであるため、イメージとして捉えればいいだろう。

ポートフォリオは棒グラフと円グラフで表示される。通常、株式が多ければリスクが高く、債券が多ければリスクが低くなる。

ポートフォリオは棒グラフと円グラフで表示される。通常、株式が多ければリスクが高く、債券が多ければリスクが低くなる。

別系列の投資信託を提案

診断によって導き出された5つのタイプに応じて提案される投資信託は、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS最適化バランス」シリーズであるところが「カライス」の特徴だ。

「真の顧客本位を目指した時に、この運用会社だから選ぶという観点は本質ではありません。いい商品を届けなければならないと考えており、たくさんあるいい商品の中でも『eMAXIS最適化バランス』シリーズはお客様にとってメリットが大きいと判断し、『カライス』の対象にしています」

「eMAXIS最適化バランス」シリーズが選ばれた理由は、まず国際分散投資を実践しているファンドだからだという。世界のさまざまな地域の株式や債券に分散して投資することで、価格変動の幅を小さくすることができる。安定した運用が行いやすくなるというわけだ。

また、自分で資産別の投資信託を組み合わせてポートフォリオを作る場合、運用中に資産価格が変動することで当初とは違う資産構成比率になってしまうことから、一定タイミングで設定した比率に戻すように自分で「リバランス」をする必要がある。一方「eMAXIS最適化バランス」のようなバランス型の投資信託は、定められた資産構成比率を保つようにファンドが運用を行ってくれるので、自分でリバランスをする必要がないという魅力がある。

また、「eMAXIS最適化バランス」シリーズは購入時の手数料が無料。信託報酬も年率0.54%(税込)と、かなりコストを抑えられるところもメリットだ。購入は最低1万円から行え、毎月の積立も1万円から可能。

今後、投資運用実態を掲載予定

2016年11月のサービス開始から、1万人超のユーザーが利用している「カライス」。今後は、さらなる顧客本位のサービスを目指すため、新たな要素を追加していくという。

「『ヒートマップ』といって、投資を始めた月ごとに、各投資信託で運用して出た損益を掲載しようと考えています。過去の実績ではなく、投資信託を保有している人の現在の損益がリアルに見られるので、購入を決めるための指標になると思います」

「カライス」を通じて「eMAXIS最適化バランス」シリーズを2016年11月以降に購入した中で、マイナスになっているのは1/40。現状ではほぼすべてが好調に推移しているそうだ。

「カライス」を通じて「eMAXIS最適化バランス」シリーズを2016年11月以降に購入した中で、マイナスになっているのは1/40。現状ではほぼすべてが好調に推移しているそうだ。

「今後は質問内容も、利用者がイメージしやすく、回答しやすい内容に改訂していこうと考えています。初めて投資を経験する方に『カライス』で知識を増やしてもらい、いずれは自分で銘柄を選べる投資家になってほしいと思っています。そのための手助けができたら本望です」

顧客目線を第一に考えた設計になっているという「カライス」。質問に答えて、自分に合った投資信託をチェックしてみては?

 

(有竹亮介/verb)

【カライスのデータ】(2017年7月現在)
・サービス開始 :2016年11月
・サービスタイプ:提案型
・投資対象   :投資信託(「eMAXIS最適化バランス」シリーズ)
・最低投資額  :1万円
・自動積立金  :1万円~
・手数料    :無料(※投資信託を保有・解約する際には、別途投資信託の手数料が掛かります)

※記事の内容は2017年7月19日現在の情報です