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MAB投信だより

最近話題の中小型株式ファンドとは?

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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Business Finance Marketing Recession Concept

サマリー

● 国内株式型ファンド市場の直近の傾向として、資金流入・パフォーマンス共に中小型株式ファンドが一般的な株式ファンドを大きく上回っている。

● 中小型株式ファンドと一般的な株式ファンドのリスク・リターン水準を確認すると、中小型株式ファンドはリターンのバラつきが相対的に大きかった。中小型株式ファンドの商品選択には相応の注意が必要である。

国内株式型ファンドの市場動向

国内株式型ファンドの市場動向に特徴的な動きが見られている。過去6ヵ月のリターン推移を確認すると、時価総額の小さい銘柄を主要投資対象とする中小型株式ファンドが一般的な株式ファンドを大きく上回った。

当該期間は、2016年11月以降のトランプ相場が一服し、トランプ政権に対する不安感や北朝鮮やシリアを始めとする地政学リスクが顕在化した期間であり、世界経済の動向や外国為替市場の円高に左右されにくいとされる内需主導の中小型株式に買いが入りやすい状況であった。ただし、一般的に株式相場は、大型・小型、バリュー・グロースといった物色動向を定期的に繰り返すため、今後の相場展開には注意が必要である。

他方で、個別ファンドへの資金流出入状況においても同様の傾向が見られている。

直近1年間は国内株式市場全体のパフォーマンスが大きく上昇したことで、利益確定売りの動きが強まり国内株式型ファンドからは多額の資金が流出した。しかし、同期間の中小型株式ファンドについては、純資産総額比14.4%の資金流入超となっており、一般的な株式ファンドとは対照的な動きを示している。

図表1:国内株式型ファンドのリターン推移(過去6ヵ月)
(2017年1月を100として指数化)

図表2:国内株式型における過去1年間の資金流出入率

中小型株式ファンドはリターンに優位性が見られるが・・・

過去10年間のアクティブ型の中小型株式ファンドと一般的な株式ファンドのリスク・リターンの水準をそれぞれ確認する。

図表3のとおり、一般的な株式ファンドは一定のリスク・リターンに収束しているが、中小型株式ファンドのリスク・リターンの水準には大きなバラつきがあることがみてとれる。

特にリターンについては、累積リターンが350%にも上るファンドがある一方で、10%程度にとどまるファンドも存在しており、どの商品を選択するかがパフォーマンスに大きな影響を与える点には注意が必要である。

図表3:国内株式型ファンドのリスク・リターンマップ(過去10年)

図表4では、比較対象とした中小型株式ファンドを列挙した。業種比率やポートフォリオの銘柄数には相当の差異が見られる。これらの情報は運用会社が発行するマンスリーレポートなどで確認が可能なため、商品選択や運用状況のチェックの際には有効に活用したい。

図表4:中小型株式ファンドを過去10年間の累積リターン順に並べた表

 

(MABファンドアナリスト 標)