新規上場ETF・ETNの横顔

2017年8月25日上場

1496:米ドル建て投資適格社債ETF 1497:米ドル建てハイイールド社債ETF

提供元:ブラックロック・ジャパン

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New Release Latest Brand Update Concept2017年8月25日にiシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)(1496)iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)が上場いたしました。この新しいETFの組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

新しいETF組成の思い

今回の上場にあたっては、昨今の低金利による運用難の状況が続く中、『日本の投資家の皆様にとって、新しい運用の道具一つとなれば』との思いから、ブラックロックのノウハウを生かし、新しい利回りの追及のための新しい運用手段を上場させて頂きました。

新しいETFの特徴

今回上場する2銘柄の特徴は、①米ドル建ての『投資適格社債』、『ハイイールド社債』に投資することにより、相対的に高い利回りを追求②為替ヘッジによりリスクを低減③幅広い債券へ分散投資、の3つです。

まず①ですが、図1は、それぞれの債券に投資をする指数の利回り(為替ヘッジ考慮後)の推移を示しています。皆様ご存知の通り、日本国債の利回りはマイナスです。運用難です。今回の2銘柄が投資対象とする投資適格社債、ハイイールド社債の利回りの推移は、ブルーと紫のラインが示しています。信用リスクを取ることで相対的に高い利回りの追求が期待されます。

■ 図1

次に②ですが、我々日本人が海外投資をする際には必ず為替の動きというものが付いてきて、頭を悩ませている投資家の方も少なくないと思われます。

実は為替ヘッジなしで日本人が海外債券への投資を行ったリターンの過去の実績を分析すると、為替の影響度が6割を占め、債券投資のリターンの影響度は4割程度という結果でした。海外の債券に投資をするつもりが、実は為替にも投資をしていたともいえます。相対的に高いあるいは安定的な利回りを追求するという本来の債券投資の目的に加えて、為替変動によるリターンも追求する結果となってしまったのです。

図2は米国債、投資適格社債、ハイイールド社債に投資を行った場合のリスクとリターンの関係を示したものになります。為替ヘッジなしの場合はリスクもリターンも高く、為替ヘッジをかけるとそれぞれ低減されます。つまり、債券投資による利回りを追求する投資家にとって、『為替ヘッジをする』ということは、為替変動に伴うリスクリターンのぶれを抑制しながら、本来の債券投資の目的を追求できることが期待されます。

図2


最後に③ですが、どんな投資にも言えることですが、投資にリスクは付き物です。米国債に投資をしたとしてもリスクはあります。投資において重要となるのはやはり分散投資です。

こちらは2銘柄の連動対象である指数の特徴を示したものですが、それぞれの構成銘柄は、1496が1710、1497が910と、かなり多くの債券銘柄で構成されています。1発行会社当たりの組入れ上限も全体の3%までとなっており、個々の社債発行会社に対するリスクが非常に分散された構成となっています。

1回のETF取引で1,000以上の債券群に分散投資するのと同じ効果が追求できる点も、この2銘柄の大きな特徴といえます。これだけの数の社債に投資可能な手段はそんなに多くは存在しません。

投資家の皆さまへ

欧米では、ETFは投資の民主化を起こした金融商品と言われ市場関係者の間で幅広く評価されています。でもそれはETFがパーフェクトな運用商品だからというわけではありません。

実に当たり前のことなのですが、ETFに限らず投資商品は、投資家の皆様に将来のリターンを保証できるものではありません。ではなぜ、ETFの活用が世界で拡大しているのかというと、それはETFがプロの投資家から個人投資家まで、個々の様々な運用のニーズに対応する利便性の高い運用の道具であり、個人投資家でもプロのファンドマネージャーと同等の運用も可能となる、言い換えれば投資家を選ばないという意味で公平かつ民主的な投資ツールとしての認知が浸透してきたものと考えます。

今回の2銘柄、および既に上場している1482米国債を加えて3種類の利回り追求手段を、投資家の皆様それぞれの投資ニーズに合わせてご活用頂ければ大変幸いです。

<iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)(銘柄コード:1496)の概要>

<iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(銘柄コード:1497)の概要>

出典:ETFパンフレット(東京証券取引所)
出典:ETFパンフレット(東京証券取引所)
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