金融商品を隣の男性に例えてみると~第2回~
爽やか系の投資信託くんには弟がいた…その名もETFくん!
前回、「職業や性格」を金融商品の特徴、「趣味」を運用に必要なコスト、「恋愛スタイル」を投資しているときの安心度として、金融商品を隣の男性にたとえてみました。
>前回の記事「金融商品を隣の男性に例えてみると…将来を任せたいのはどんなタイプ?」
今回はこれらの金融商品に加えて、新たな男性をもう1人ご紹介します!その彼は、投資信託(インデックス型)くんの弟、「ETF」くんです。さて、彼はいったいどんな人物なのでしょう?
安定しつつ、自由度とコスト意識の高さが売りの「ETFくん」
安定した基盤を持ちつつ、負担のない範囲で自由度の高い生活も捨て難い。加えて日常生活では自分がリードしてあげたい・・・と考えるあなたにおススメなのは……ETF(上場投資信託)くん
職業:新興IT企業勤務
性格:基本的に誠実な性格で、バランス感覚に優れているところは兄である投資信託(インデックス型)くんとそっくり。勤めているのは、勢いがあり業績もしっかりしている有名な新興IT企業。仕事場所は基本的にオフィス以外でもOKで、自由度の高い勤務スタイルを満喫している。
趣味:ポイント集め、カフェ巡り、普通列車の旅
恋愛スタイル:オフィス勤務でないため、予定が合えば平日の日中でも会うことができる。社交的で飲み会もよく参加するが、兄の投資信託(インデックス型)くん同様、事前に予定を共有し、普段もよくメールしてくれるなどマメなタイプ。一方でいつも手際よくエスコートする兄とは違い、デートプランなどをあまり考えてくれないので、常にこちらからリードしてあげる必要がある。
有名な新興IT企業勤務のETFくん。会社の業績も今のところ順風満帆で、給与体系は大手IT企業と同レベル。今風のノマドな仕事スタイルを満喫中です。
趣味はお金がそこまで掛からないものが多く、カードのポイントやマイルを貯めるのが好きなどコスト意識にも優れています。ただしデートプランなどについてはあまり積極的でなく、日常的にこちらからリードしてあげなければならないなど、少々手が掛かるのが玉にキズです。
<金融商品の特徴とワンポイントアドバイス>
ETF(上場投資信託)は投資信託の1種で、株式と同じように証券取引所に上場しています。投資信託(インデックス型)と同様、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった指数に連動することを目指して運用され、低コストで長期運用に向いているというメリットがあります。加えて、証券取引所に上場していますので、同じ指数に連動する投資信託(インデックス型)よりも運用コストが比較的安いという特徴があります。
通常の投資信託が1日1回決まる値段(基準価額)でしか売買できないのに対し、ETFは、通常の株と同じように証券取引所の開いている時間であればいつでも売買できるなど、取引の自由度が高い金融商品です。
一方で、投資信託のように毎月一定額を自動的に積み立てることが難しく、株式のように売買は毎回、自分自身で証券会社に発注をしなければならないなど、若干手間が掛かります。
もちろん他の投資信託と同様、市場の状況によっては元本割れをする可能性もありますので、長くお付き合いをするには、どれくらいのリスクを取っているかを定期的に把握しておくことが大事です。
ETFは、日本では2001年に登場した新しい金融商品であり、上手に利用することで長期投資のコストを節約することができます。ETFについてもっと知りたい方は、絵で見て分かるシリーズの「6. 株と投資信託のいいとこ取り?「ETF」の魅力とは」をぜひチェックしてみてください!
(All About「ゼロからお金を貯める」ガイド 高山一惠)