リタイア後のマネー事情

幸せな老後を送りたい!

幸せな老後のために欠かせない3つの財産

提供元:Mocha(モカ)

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人生100年時代です。女性の平均寿命は87歳。2人に1人は90歳まで、4人に1人が95歳まで生きるようになっています。(2017年7月27日、厚生労働省発表)。いまだかつてなく長い老後を幸せに送るために、必要なものが3つあります。それは、「お金」「健康」「友達」です。

どれもが、望んだからといってすぐに手に入るものではありません。若い頃からの積み重ねによって作り上げる、自分だけの財産と言えるのではないでしょうか。今回は、幸せな老後のために必要な、3つの財産を得るためのヒントをお伝えいたします。

幸せな老後のために欠かせない財産その1「お金」

老後資金というと漠然としていますが、何に使うお金なのか、目的を考えると準備すべき金額が見えてきます。

老後の基本的な生活費は、平均26万円 (2017年7月、総務省家計調査、二人以上の無職世帯の支出)。公的年金を受け取る65歳を老後のスタートとするならば、90歳までの25年間で、7800万円必要になる計算です。

さらに、医療、介護が必要になった時の予備資金として、300万円ほど準備しておくとよいでしょう。余裕があれば、レジャー費や家電の買い替え費用を上乗せしておきたいですね。

では、そのための収入はどのくらいでしょう。公的年金は、国民年金なら、年77万9300円(2017年4月分から)。厚生年金は、年収によっても違いますが、年収の平均が400万円なら、年金受取額は年161万円ほど、500万円なら年183万円ほど受け取れるでしょう。

必要な老後資金から公的年金で受け取れるぶんを差引いた金額が、自分で準備をしておきたい金額です。

(基本生活費+予備資金)- 公的年金 = 自分で準備する金額

マイナス金利政策により、普通預金や定期預金の金利は低く、貯蓄をしてもなかなか増えていきません。確定拠出年金(iDeCo)やNISAなどを活用して、投資も視野に入れたマネープランをつくるとよいでしょう。

幸せな老後のために欠かせない財産その2「健康」

長い老後を楽しむには、健康も大切です。行きたいところに行ったり、食べたいものを食べたりすることは、健康でなければ難しいものです。

厚生労働省の調べによれば、65歳以上で病気やケガ等で自覚症状がある人は、44.6%、通院をしている人は68.7%です。(2016年国民生活基礎調査より)

せっかく貯めた老後資金なら、医療や介護に使うより、楽しい旅行や食事に使いたいですね。忙しい毎日では、ついなおざりにしてしまいがちな自分のケアですが、自分の身体は全ての基礎です。適度な運動とバランスのとれた食事を大切に。そして、健康診断やがん検診は必ず受けましょう。

幸せな老後のために欠かせない財産その3「友達」

一人の旅行や食事も楽しいものですが、友達と一緒もまた別の楽しさがあるでしょう。友達との関係は、距離感が大切。近すぎず、遠からずの絶妙な距離感は、年齢を重ねたからこそ身につくもののようです。そんな友達は、作ろうと思っても一朝一夕にできるものではありません。

うまくいくときもあれば、すれ違うときもあるでしょうが、お互いに乗り越えて素敵な関係を作ることができたらいいですね。そんな友達であれば、困った時にはお互いに助け合えることでしょう。

老後を迎えるまでに作っておきたい3つの財産。どれも大切ですが、作るには時間がかかります。できることから始めてみませんか。

(著者:ファイナンシャルプランナータケイ 啓子)

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