調査で見えてきた!ETF投資家のリアル

ETF投資家と一般投資家「投資で利益を上げている人」はどっち!?

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賃金は上がりにくく、将来の保証も定かではないこのご時世。経験の有無にかかわらず、“投資”に興味を抱いている人は多いのではないだろうか。

しかし、“とりあえず”で始められるものでもない。投資未経験者、経験者ともに、「利益を上げて成功している投資家の投資方法を知りたい」と考えるはず。

そんな中、東京証券取引所が行った調査から、興味深いデータが発表された。現役投資家に投資によって利益を上げられているか、聞いたものだ。

ETFにも投資する人は安定的に利益を上げる傾向がある…はホント?

東証が行った「ETF市場調査の結果報告書」(調査対象:20歳以上の男女20000名(本調査:2691名)、調査時期:2017年7月21日~31日、調査協力:マクロミル)では、現在種類を限定せずに金融商品に投資している「一般投資家」と、株式や投資信託に加えてETFにも投資・保有をしている「ETF保有者」、それぞれの動向を探っている。

投資を始めてからの投資成績を聞いたところ、「利益を上げていると思う」と答えた人の割合は、一般投資家が30%。一方、ETF保有者は53%と、半数以上の人が利益を上げていることがわかった。投資元本額について聞いた問いでも、「年々増加している」人の割合は一般投資家が30%、ETF保有者が68%と、倍以上の差がついた。

この調査結果から、ETF保有者は投資信託や株式などの投資にETFを組み合わせ、特にETFの特徴である「運用コストの低さ」などを上手に活用したうえで、マーケット環境の変化に応じてリスクを適切にコントロールして利益を上げていると言えそうだ。

しかし、投資元本額が年々上がっているということは、そもそも保有している人が富裕層、という可能性が高いのでは…?

ETF保有者は平均年収のビジネスマン!?

同調査によると、年間投資可能額は一般投資家が平均218万円、ETF保有者は平均447万円。総投資額は一般投資家が平均790万円、ETF保有者が平均2008万円と、確かにETF保有者の方が投資額が多い。投資経験年数も、一般投資家のもっとも厚い層が「6~10年程度」(21%)なのに対し、ETF保有者は「26年以上」(25%)と、経験豊富な人が多いようだ。

このデータだけ見ると、ETFは投資経験のある富裕層向けのように感じられるかもしれない。しかし、保有者の属性を見ていくと、意外な事実がわかってきた。

それぞれの投資家を年代別に見ていくと、一般投資家は平均55.2歳だが、ETF保有者は平均52.2歳とやや低下。ちなみに職業は、ETF保有者の約半数49%が「会社員・公務員」で、世帯年収でもっとも多かったのは「400万円未満」(10%)、「400万~500万円未満」(10%)だった。

つまり、経験豊富な富裕層だけがETFを買っているわけではなく、一般的な会社員の中にも投資している人は多いというわけだ。挑戦するハードルが下がる調査結果ではないだろうか。

ちなみに、同調査で一般生活者2万人に取ったアンケートでは、ETFの保有率は2%。認知率も26%に留まった。まだまだ知る人ぞ知る金融商品といえそうだ。

利益を上げている投資家が上手に活用しており、経験豊富な富裕層に限った商品ではないというデータが出ているETF。まずは活用方法を検討してみるところから始めてみてはいかがだろうか?

(有竹亮介/verb)