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2017年 投資家の実態調査で見えてきた

20代投資家の6割が「コツコツ投資」を実践中!

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2017年も残りあとわずか。6月には日経平均株価が1年半ぶりに20000円台を回復したほか、金融庁のリーダーシップのもと投資家層の裾野を広げるための様々な取組みが行われた。さらに2018年には「つみたてNISA」といった新しい制度も始まる。

このように資産形成の機運が高まるなか、この1年の投資経験者の投資の実態はどのようなものだったのだろう?

大手運用会社のスパークス・アセット・マネジメントが『日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査 2017』において、全国の20~79歳の投資経験者1000人にアンケートを実施しているので、以下でその調査結果をご紹介しよう(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)。

投資デビュー組の割合

投資経験者1000人に投資の経験年数について聞いたところ、現役投資家(799名)では「1 年未満(今年、投資を始めた)」が11.1%、「1~3年程度」が 22.7%、「4~6年程度」が 13.8%、「7~9年程度」が 8.8%、「10年以上」が43.7%。

2017年に投資を始めた“投資デビュー組”は、現役投資家の9人に1人となり、昨年(2016年)実施の 調査結果と比較すると1.2ポイントの上昇(2016年9.9%→2017年11.1%)となった。

さらに 年代別にみると、20代現役投資家では、「1年未満(今年、投資を始めた)」が30.5%となり、3割が投資デビュー 組との結果に。投資信託の最低購入金額が100円からという証券会社も出てくるなど、投資へのハードルが下がってきていることで、資産形成層である20代、30代のデビューが進んだ1年であったといえるだろう。

◆ 投資の経験年数 [単一回答形式]

(スパークス・アセット・マネジメント調べ)

投資をしている金融資産

次に、現役投資家に現在投資している金融資産について聞いたところ、最多回答は「日本株式」(73.2%)、次いで「投資信託(「REIT」以外)」(41.4%)、「外貨 ※FX(外国為替証拠金取引)を含む」(16.4%)、「日本公社債(国債/地方債・社債など)」(13.9%)、「外国株式」(12.3%)が続いた。また、今年の調査から新たに聴取した「仮想通貨」は、20代男性(13.6%)が最も高いという結果に。

投資経験年数別にみると、投資経験10年以上の人では「投資信託(「REIT」以外)」が47.0%となり、ベテラン投資家の2人に1人が投資信託に投資していることがわかった。

男女別にみると、「日本株式」に投資している割合は女性(64.9%)より男性(80.9%)が高く、一方で「投資信託(「REIT」以外)」では女性(49.1%)のほうが男性(34.3%)より高くなった。

◆ 現在、投資している金融資産 [複数回答形式]

(スパークス・アセット・マネジメント調べ)

コツコツ投資の活用

毎月決まった額を投資する積立投資は、少額から投資することができ、価格変動によって購入口数が変化するため、リスクを分散できるなどのメリットがあるとされる。

中長期的な資産形成の手段として広がりつつある積立投資だが、どのくらいの人が行っているのだろうか。現役投資家(799名)に、積立投資を行っているか聞いたところ、「行っている」と回答した割合は 38.8%となり、4割弱の人が行っていることがわかった。

年代別にみると、20代では「行っている」割合は62.3%と、全ての年代で最も高くなった。若年層の投資家にとって、少額から投資できる積立投資は魅力的な制度であるといえそうだ。

◆ 積立投資(毎月決まった額をコツコツ投資)している [単一回答形式]

(スパークス・アセット・マネジメント調べ)

つみたてNISAを利用したいか?

また、2018 年 1 月からスタートする「つみたてNISA」についても聞いてみた。

つみたてNISAは、投資した年から最長 20 年間の収益が非課税となるもので、非課税期間が最長 5 年間である通常のNISA と比較して、長期の非課税期間が設けられている。年間投資枠の上限は 40 万円と通常のNISA より少なく、対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した一定の公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されている。

全回答者(1,000 名)に、このつみたて NISA を利用したいと思うか聞いたところ、現役投資家では「利用したい」と回答した割合は 31.9%となり、投資離脱者(201 名)でも 21.9%と、5 人に 1 人以上が利用したいと考えていることがわかった。

年代別にみると、20代では45.0%と、4割半の人が利用したいと考えているとのこと。長期的な資産形成に適した非課税制度は、特に20代投資家のニーズにマッチしているといえそうだ。

◆ 来年から始まるつみたてNISAを利用したい [単一回答形式]

(スパークス・アセット・マネジメント調べ)

「貯蓄から資産形成へ」という掛け声のもと、少しずつ投資をしやすい環境が整備されてきているところ、特に20-30代が新たに投資デビューをしているようだ。この層は少額でも始めることができる積立投資に魅力を感じていることから、2018年から始まる「つみたてNISA」はまさにぴったりの制度だろう。

これらの詳しい調査結果はスパークス・アセット・マネジメントのレポートに掲載されているので、ぜひチェックしてみるといいだろう。

(東証マネ部!編集部)

(参照元)スパークス・アセット・マネジメント 「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査 2017(スパークス・アセット・マネジメント)」