株主優待ポイントを合算して高額商品を獲得!

新しい形の株主優待「プレミアム優待倶楽部」って何?

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株式を保有することで、その企業の製品やサービス、割引券などを得られる“株主優待”。近年、株主優待をポイントという形で提供するサービスが出てきていることを、ご存知だろうか。

優待ポイントとして、株保有数に応じたポイントを提供するサービス「プレミアム優待倶楽部」だ。同サービスを運営しているウィルズ代表取締役社長CEOの杉本光生さんに、サービスの概要と仕組みについて聞いた。

「プレミアム優待倶楽部」のポータルサイト。このサイトから、各社の優待ポイントを合算し、高額な商品への交換が行える
「プレミアム優待倶楽部」のポータルサイト。このサイトから、各社の優待ポイントを合算し、高額な商品への交換が行える

保有株数、期間によって還元率UP

「プレミアム優待倶楽部」の仕組みはシンプルで、仕組みを導入している企業の一定以上の株式を持っていると、保有株数や保有期間に応じた優待ポイントが得ることができる。

「現在はエボラブルアジアやオールアバウト、APAMANなど、約20社が導入しています。2018年内には、さらに20社増やしたいと思っています」(杉本さん・以下同)

保有株数が多ければ、付与される優待ポイントが増える。企業によって還元率は異なるが、例えば100株で1000ポイント、500株で1万ポイント、1000株で3万ポイントといった具合だ。

さらに、保有期間に連動して、還元率が上がる仕組みになっている。例えば100株保有している場合、1年目は1000ポイント、2年目は1100ポイント、3年目以上では1200ポイントと増える。この仕組みによって、株主の中長期の保有が促され、企業にとっても安定的な経営につなげやすいというメリットがあるそう。

ポイント付与のタイミングは、企業によって異なるが、年1回のところもあれば、年2回のところもある。

優待ポイントは、各企業の専用サイトから、食品・電化製品・食器・旅行などの商品と交換できる。1ポイント=1円で換算され、3000ポイントから10万ポイントまで、幅広い商品がラインナップされている。

ただ、優待ポイントは2~3年程度の使用期限があるため、溜め続けることはできないので注意だ。期限に関しては、導入企業によって異なるので、確認しよう。

複数企業の株式を保有している場合、「プレミアム優待倶楽部PORTAL」という専用サイトで優待ポイントをブロックチェーンで管理されるWILLsCoinに交換することで、各社のポイントを合算でき、5大シャトーのワインやゴルフクラブなど、より豪華な優待品と交換することができる。また、WILLsCoinに交換することで、使用期限は最後の交換・利用から1年間延長される。

WILLsCoin対応企業は、エボラブルアジアやJPホールディングス、MS-Japanなど、現在11社に上る。

企業も株主も満足のシステム

「プレミアム優待倶楽部」を導入した企業の多くは、中長期的に株式を保有してくれるアクティブな株主を増やすことを目的としているとのこと。

「株を買うことは、株主となってその企業の経営に参加することです。企業としては、長期的に保有してくれる株主が長い目で経営を見守ってくれることで、経営にじっくり取り組む余裕が生まれ、事業を軌道に乗せやすくなるでしょう」

株主にとっても、優待ポイントを得るだけでなく、企業が長期的な視点で経営に取り組むことで株価が上がっていけば、値上がり益も期待できる。

専用ページで議決権行使も可能に

「プレミアム優待倶楽部」が誕生した理由は、ポイントを付与するためだけではなく、株主とのコミュニケーションを充実させるという目的もあるという。

「もともとは企業側の『株主の情報を一元管理したい』という要望から、生まれたサービスです。ただ、株主の方に情報を登録してもらう手間だけを負わせるのでは進まないと考え、登録のメリットとしてポイント制度を導入しました」

株主情報を一元管理することで、企業側は郵送が必要だった法定書類などを、電子メールなどで送付できるようになる。株主は、投資先企業のIRニュースなどの通知が、オンライン上で届くようになるのだ。「プレミアム優待倶楽部」では、「株主ポスト」という株主専用の私書箱を通して、随時企業のIR関連情報を見られるようになっている。

「法定書類の切手代、紙代だけで、年間400億円かかっているともいわれています。しかし、書類が郵送されても、隅から隅まで見る人は稀です。例えば、電子化によって削減されたコストを、ポイントとして株主に配当した方が、双方にとって意味があると考えています」(杉本さん)

2018年3月には「株主ポスト」で、議決権も行使できるようになるそう。サイト上で簡単に議案の賛否を選択することができるため、株主としての経営参画意識も高まりそうだ。この議決権も、WILLs Voteというブロックチェーンで管理されることにより、非改ざん性が高まるという。ちなみに、議決権行使やIRニュース閲覧によっても優待ポイントが付与される仕組みになっている。

画像提供/ウィルズ 「株主ポスト」議決権行使ページのサンプル画面
画像提供/ウィルズ
「株主ポスト」議決権行使ページのサンプル画面

株式を保有したり議決権を行使したりすることで、ポイントが付与され、好きな商品と交換できる。株主にとっても企業にとってもメリットのある「プレミアム優待倶楽部」。株式投資を考えている人は、ぜひ注目してみてはいかがだろうか。
(有竹亮介/verb)

※記事の内容は2018年1月現在の情報です