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2018年2月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2018年2月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「市場混乱も資金流入は継続」
2月の資金流出入動向は約6,800億円の流入超と、4ヵ月連続の純流入となった。流入規模は前月からやや縮小しているが、株式ファンドを中心に資金流入が継続した。

資金流入では、国内株式、外国株式を中心に資金が流入した。当月は株式相場が大きく下落したことに対して、押し目買いの動きが強まった。

特に、国内株式では資金流入規模が前月からさらに拡大し、約2年ぶりに全ての資産の中で最も資金を集めた。株式型に次いで、複合資産型も安定した資金を集めている。コア資産として、2017年1月以降、1年以上にわたり純流入が続いている。

資金流出では、前月に続き米長期金利が上昇したため、金利上昇がマイナスに作用する不動産投信(REIT)や外国債券、ハイイールド債券等から資金が流出した。流入資産と流出資産での2極化の傾向が続いている。

個別ファンドでは、前月設定の「モビリティ・イノベーション・ファンド」(BNYメロン)(約800億円)が1位になるなど、前月設定された自動運転や電気自動車など自動車業界の新技術に注目したテーマ型株式ファンドが早速上位にのぼった。

次いで、当月に新規設定された「 (早期償還条項付)野村日本割安低位株投信1802」(野村)(約600億円)が2位となった。また、4位に入った「ひふみプラス」は、不動産投信型(REIT)を含め大型ファンドの純資産残高が軒並み減少するなか、公募投信全体での同残高7位にまで浮上した。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「市場混乱に伴いほぼ全ての資産でパフォーマンスが悪化」
2月の金融市場は、米国長期金利の上昇に伴い投資家心理が急速に冷え込んだことから、世界的に株価が下落した。ニューヨークダウは2月5日に1日の下げ幅としては過去最大の下落、翌6日の日経平均株価も2016年6月のブレグジット以来の下落幅を記録した。しかしその後は、好調な経済指標や企業業績見通しから株価は持ち直し、下落幅は縮小した。

債券市場は、米国で長期金利が2014年以来の水準に上昇した。日本の長期金利もつられる形で上昇したが、日銀の買いオペ実施もあり低下し、日米では対照的な動きとなった。

為替市場では、世界的な株価調整局面によるリスク回避の動きや、欧州政局の不透明感から円高となった。

当月の資産別パフォーマンスでは、国内債券を除く全てのカテゴリーでマイナスのリターンとなった。米長期金利の上昇と同時に世界の主要株式市場が急落したことで、全体としてパフォーマンスの悪化が目立った。なかでも不動産投信型(REIT)は最も低調なパフォーマンスを示した。

一方で、国内債券は、日銀のイールド・カーブ・コントロール政策により下支えされ、唯一、プラスのリターンを示している。

個別ファンドでは、ベア型ファンドを除くと、個別色が強いものとなった。ベア型の上位に続いて、「グローバルAIファンド」(為替ヘッジあり、3位)、(為替ヘッジなし、5位)の健闘が目立つ。当ファンドは、AI(人工知能)の進化、応用により高い成長が期待される企業の株式に投資を行う。

また、新興市場の銘柄に投資する「DIAM新興市場日本株ファンド」が4位、その他にはロシア株式関連ファンドが上位に位置した。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定額は3カ月ぶりに1,000億円割れ」
2月の新規設定は24本と前月(51本)より減少した。当初設定額についても、約900億円と前月(約1,600億円)から縮小したが、直近1年の平均をやや上回る水準となった。

個別ファンドでは、「(早期償還条項付)野村日本割安低位株投信1802」(野村)が約600億円と最も資金を集めた。 設定額の規模は前月設定の「グローバルEV関連株ファンド(為替ヘッジなし) 」(大和住銀) (約800億円)に次ぎ今年2番目の大型設定となった。同ファンドは当初募集期間のみ購入が可能な「単位型」であり、基準価額が1万2000円以上となった場合には安定運用に切り替え、繰上償還を行う。

2位には「UBS中国新時代株式ファンド(年1回決算型)」(約80億円)が続いた。

(図表3) 新規設定金額、設定本数の推移

最後に、2月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4) 資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)