「株主優待」の裏側に迫る!

自分の好みにあわせて優待が選べる♪

ビールからサッカーグッズまで「キリンホールディングス」の幅広く選べる優待

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キリン株式会社 ご担当の大關さん。

今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。

そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。

第6回目は、「幅広い商品ラインナップから優待が選べる「キリンホールディングス」です。

聞き手・撮影:優待好きFP 高山 一恵

――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?

当社は今年で優待を導入してから15年になります。当社はB to C企業なので、私たちの商品をお客様に手に取っていただきたいといつも考えています。ですから、ご優待制度導入当初から当社のご優待品は主に酒類・清涼飲料水などです。

株主様は、当社に大きな関心をお持ちで、かつ、当社のファンでいらっしゃる方も多いと思います。株主優待を通じて、当社にはどんな商品があって、お客様にどんな価値を提供しているのかを知っていただいて、ますます当社を好きになっていただけたらと考えています。

――御社の優待は自社商品を中心にいくつかの商品ラインナップから選べるようにしていて株主の方からも好評のようですね。選べる優待にした理由はありますか?

当社は、2007年からキリンホールディングスになりまして、今では主に飲料会社としては、キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンがあります。

当社はビールのイメージが強いかと思いますが、株主の方の中には、清涼飲料がお好きだったり、ワインがお好きだったりする方もいらっしゃると思います。ですから、幅広い商品ラインナップの中から、お好きなご優待品を選んでいただけるようにしました。

酒類・清涼飲料水に加えて、グループ会社のキリンシティで使用できるお食事券、当社が1978年から40年間応援しており、2015年よりオフィシャルパートナーとなっているサッカー日本代表の応援グッズ、また、お酒を販売する企業の責任として、問題飲酒撲滅の一環として行う「飲酒運転根絶募金」への寄付も選んでいただけます。

――なるほど。6種類(1000株以上)から選べるのはよいですね。

はい。当社では、優待関連の事務局を設けているのですが、株主様からは、「今回のビールは、近所でこの種類は買えないのでよかった」「例年よりも今回の清涼飲料水はおいしい」「優待のセットがお店でも買えるといいですね」など、嬉しいお声を多くいただいています。

好みにあわせて選んでいただけているので、株主様の満足度も高いようです。

――毎年優待の中身は変わるんですか?毎年商品選びは大変そうですね。

優待の中身は毎年変わります。商品選定にあたっては、その時々の「事業戦略」と「特別感」を意識して選んでいます。各社の担当者と話し合いながら決めるのですが、会社全体で事業戦略、ブランド価値を共有しているので、スムーズに決まることが多いです。

特別感というところですと、普段コンビニなどの身近なお店で見かけない商品も入れるようにしています。

例えば、砂糖や食塩も入っていない、「小岩井 無添加野菜 31種の野菜100%」、「小岩井 無添加野菜 32種の野菜と果実」という野菜ジュースがあります。長く当社の株を保有してくださっている株主様の中には、高齢者の方も多いですし、健康志向の高まりで野菜系飲料が注目されているので体に優しいものを意識して選んでいるという側面もあります。

ビールの優待については、47都道府県の一番絞りのセットを提供していました。こちらのビールにしたのも「特別感」を味わっていただきたいという想いからです。こちらのビールは、地域の特色を反映したビールで、様々なビールを楽しめたと好評でした。

サッカーの応援グッズについては、株主優待専用のグッズを提供しているので、特別感があると思います。

――47都道府県は話題の商品ですが、製造するにあたり、こだわった点はありますか?

47都道府県というと、各県でそれぞれつくられたイメージがあると思いますが、実は当社の醸造工場は、北海道千歳、仙台、取手、横浜、名古屋、滋賀、神戸、岡山、福岡と国内に9箇所あり、そこで製造しております。

各都道府県のビールを製造するにあたっては、工場のある地域の有識者の方たちにお集まりいただいて、その地域の特徴やどんなビールがのぞまれているのかなど、膝をつめて会議を行い、その結果、その地域ならではの個性的な味わいのビールに仕上げています。

例えば、神戸でしたら、兵庫県産の山田錦のすっきりしとした味わいを一番絞り製法で引き出し、地元の食材にあわせて味覚設計しました。

各都道府県の醸造ストーリについては、こちらでご参照いただけるので、ぜひ、お時間のあるときにご覧いただければと思います。

――47都道府県ビールは、発売日がそれぞれ違うようですが、株主優待に採用したことでご苦労はありませんでしたか?

はい。当社の優待は、12月末に株主名簿に記載のある株主様に提供させていただいておりますが、3月、4月に優待のお申し込みをしていただき、5月、6月にはお届けするというスケジュールになっています。

常に製造している商品を優待にする分には問題はないのですが、47都道府県ビールのように、期間限定とか製造の時期が決まっていたりする商品については、優待用に枠を作って製造となると、どの時期にどれくらいの数を製造すればよいのか悩みますね。

――確かに、スケジュールなどの調整は大変そうですね。話しは変わりますが、御社の優待の中に飲酒運転根絶募金への寄付がありますが、これは個人的には素晴らしいお取り組みだと思います。導入の背景を教えていただけますか?

当社は、一番重要な経営方針として、CSV(Creating Shared Value)経営を掲げ、お客様や社会と共有できる価値の創造を目指しています。私たちが行なっている事業そのものが社会の価値になっていくことが理想です。

お酒は本来、食事を楽しむ友として、また、コミュニケーションを円滑にするツールとして重要な役割を果たすと思っていますが、時として、飲みすぎてしまい、失敗してしまったり、健康を害してしまったりする方も少なくありません。

「お酒が社会の悪」にならないよう、お酒を販売する会社として社会に責任を果たせるよう、飲酒運転根絶をすべく、少しでもお力になれればと思っています。優待で集まった基金は、交通遺児の方のために役立てていただいています。

画像提供:キリンホールディングス

――なるほど。御社の経営姿勢が伝わってきました。最後に株主の皆さんにメッセージをお願いします。

いつも応援していただきありがとうございます。皆様からいただいたお声を、しっかり事業に反映させ、還元していきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

――本日は貴重なお話をいただきましてありがとうございました。

 

【株主優待のプロフィール(データは2018年3月15日時点)】
●優待商品名:100株以上は5つの優待から選択(1000円相当)、1000株以上は、6つの優待から選択(3000円相当)。

保有株式数 優待内容
100株以上1000株未満 (1)〜(5)のいずれかから選択
(1)一番搾り詰め合わせセット(4本)
(2)清涼飲料の詰め合わせ(合計7本)
(3)キリンシティお食事券(1000円相当)
(4)サッカー日本代表応援グッズ:タオルマフラー
(5)「キリン飲酒運転根絶募金」へのご寄付(1000円相当)
1000株以上 (1)〜(6)のいずれかから選択
(1)一番搾り詰め合わせセット(12本)
(2)清涼飲料の詰め合わせ(合計18本)
(3)メルシャンワイン詰め合わせ
(4)キリンシティお食事券(3000円相当)
(5)サッカー日本代表応援グッズ:タオルマフラー+Tシャツ
(6)「キリン飲酒運転根絶募金」へのご寄付(3000円相当)

※優待内容は 平成29年12月期。

●商品例:





※画像提供:キリンホールディングス
※優待内容は 平成29年12月期。優待の詳細情報はこちらをご参照ください。

●年間予想配当金:46円(予定)
●優待+配当の利回り:1.86%(100株以上で1000株未満の場合で換算)
●最低投資金額:29万9000円(100株単位)
●優待に必要な投資金額:29万9000円(100株より)