動画でわかる資産形成
ふんわり動画でやさしく『資産形成』をご紹介します。「ETFって何?」という方も是非一度ご覧ください!
世界中に分散投資できる画期的な金融商品?
日本語では「上場投資信託」と呼ばれるETF。第5回で解説した投資信託の「インデックス型」の投資信託を、東京証券取引所などで売買できるようにした金融商品だ。
インデックス型の投資信託をおさらいすると、ある指数と同じ値動きをするように、さまざまな株や債券などを組み合わせて運用されている金融商品のこと。簡単にいえば、ETFは、インデックス型の投資信託を株のように個人で売買できるという、いいとこ取りの金融商品なのだ。
株とETFの違いは、どこにあるのだろうか。株が特定の会社への投資であるのに対して、TOPIXに連動するETFなら、TOPIXの算出に採用されている東証一部上場企業に分散投資しているようなもの。
また、東証一部上場の全銘柄から算出されるTOPIXと連動したETFを購入すると、約2000社に分散投資したことになるのだ。日経平均やTOPIXは、ニュースでも必ず取り上げられる指数なので、値動きもわかりやすく、初心者にもオススメだ。
投資信託とETFについて、一つ目の違いは保有コストだ。投資信託は、「販売会社」「受託会社」「運用会社」の3社に対して「信託報酬」と呼ばれる保有コストを支払う必要がある。
一方、ETFは「販売会社」に信託報酬を支払う仕組みになっていない。その分、「信託報酬」も割安になっている。上記のグラフは信託報酬が0.1%と0.5%の投資信託に100万円を投資し、10年間保有した場合の試算だが、長期保有になればなるほど、その差は広がっているのがわかる。
投資信託とETFの違いの二つ目は、取引のしやすさだ。ETFは上場しているので、株と同じようにリアルタイムで価格が変動し、いつでも売買が可能。
一方、投資信託は、1日に1回、基準価額が決められ、その金額でしか売買ができない。基準価額が公表されるのは、投資信託の取引の申込を締め切った後なので、当日の基準価額がわからない状況で注文することになる。仮に大暴落を引き起こすような事件が起こって、すぐに売り注文を出しても、その日のマーケットが終了するまで、基準価額がわからないということになるのだ。
投資信託とETFの違いの三つ目は、最低購入金額だ。ETFは銘柄ごとに売買単位(口数)が決められており、一口あたりの市場価格をかけ合わせたものが最低購入金額となる。1万~数万円程度から購入できるのが一般的で、約70%の銘柄が最低投資金額2万円以下と手頃な銘柄も多い。
投資信託は、口数を指定して購入するほかに、毎月1000円ずつ積立するといった金額を指定して購入することも可能だ。(ちなみにETFにも、証券会社によっては積立で購入する方法がある。詳しくは第7回をチェック)
ふんわり動画でやさしく『資産形成』をご紹介します。「ETFって何?」という方も是非一度ご覧ください!