プロが語る!資産形成のすゝめ

意外に身近だった貴金属

こんなところで使われていたとは

提供元:三菱UFJ信託銀行

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Platinum bars, 3D rendering isolated on white background

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金以外の貴金属への投資

貴金属というと、真っ先に思いつくのは、金かと思います。金貨や金塊といったものがイメージしやすいからではないでしょうか。しかし、貴金属は金だけではありません。プラチナ、銀やパラジウムも貴金属の仲間です。実は、こうした貴金属は、工業用として、身近なところで使われています。しかしながら、用途などがあまり知られていないため、なかなかピンと来ない方が多いのだと思います。
そこで、今回は、プラチナ、銀、パラジウムといった貴金属の用途や産出国のご紹介をしたいと思います。

欧州と南アフリカが鍵を握るプラチナ

プラチナは、もともと地球には存在しなかった金属と言われています。隕石がプラチナを地球に運んできたと考えられており、産出量が金の16分の1という、極めて希少性が高い金属です。
プラチナの用途としては、指輪やネックレスなどの宝飾品を思い浮かべる人も多いと思いますが、プラチナの主たる用途は、ディーゼル自動車の排ガス浄化触媒です。日本でもディーゼル自動車は使われていますが、ディーゼル自動車の最大のマーケットは欧州です。従いまして、欧州におけるディーゼル自動車の販売動向がプラチナ価格に与える影響は無視できません。
一方で、供給面に目を移しますと、鉱山からの産出が約7割を占めます。そして、その7割以上、つまり供給量全体の約半分が南アフリカからの産出によるものです。従いまして、政情不安が伝えられる南アフリカの動向には注意が必要です。

夏に大活躍?の銀

銀は、金属の中で最も電気と熱を伝達しやすく、電子産業には欠かせない素材の一つであり、スマートフォンなどの部品にも使われています。また、銀イオンには殺菌効果があることから、夏に需要が多いデオドラントスプレーにも使われています。
一方、供給面では、プラチナ同様、鉱山からの産出が7割以上を占めます。主な産出国はメキシコやペルーといった中南米のほか、中国が主要産出国となっています。プラチナと比べると、産出国は分散しているといえるでしょう。

ロシアの動向が気になるパラジウム

パラジウムは、最も聞き覚えのない金属かもしれません。しかし、実は、身近なところで多く使われています。パラジウムの需要の7割近くが、ガソリン自動車の排ガス浄化触媒で使われているのです。ガソリン自動車は、北米や中国で広く利用されていますので、そうした地域のガソリン自動車販売動向がパラジウム価格に与える影響は無視できません。また、同じく身近なところでは、銀歯の合金にも使われています。
一方、供給面ではプラチナ、銀と同様、鉱山からの産出が7割以上を占めます。そして、その8割近く、つまり供給量全体の半分以上を南アフリカとロシアの2か国だけで占めています。ロシアがウクライナに侵攻した2014年には、パラジウムが急騰したことからも、南アフリカのみならず、ロシアの動向も気になるところです。

以上、プラチナ、銀、パラジウムといった貴金属の主な用途や供給について、説明をさせて頂きました。過去には直接投資することがなかなか困難であったパラジウムでも、今では、ETFを通じて取引ができるようになりました。より深く貴金属を知りたいと思われた方は、弊社の提供する貴金属ETF専用ホームページをご覧ください。貴金属の専門家によるブログやコラムをご用意しています。貴金属の世界がより身近なものに変わると思います。
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