プロが語る!資産形成のすゝめ

株にまつわるエピソードをコラムにしてお届けします

兜のささやき

提供元:いちよし証券

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日本の株の中心地である兜町―そこには兜神社があり、『株の神様』がいると言われています。そして、その神様が時折、風に乗せ、株にまつわる様々なお話をそっと囁いてくれます。

これを我々は「兜のささやき」と呼んでいます。

そのささやきは、兜町の名前の由来とも言われる、かの平将門公が、現代の人々に成功してほしいとの思いから、勝負の秘訣を教えてくれるものかもしれません。

あるいは、明治維新後、兜町に東京株式取引所の設立に尽力した渋沢栄一翁の「人々を豊かに幸せにしたい」との思いがこの地に息づいているようにも思われます。

その本当のところは定かではありません。また、全ての人にその声が聞こえる訳ではないのですが、その声を信じた人々は確かに成功を収めているそうです。

株に関わる多くの方は『儲かるコツ』にもちろんご関心があるかと思われます。

ただ、兜のささやきは、あなたに『儲かるコツ』だけを教えてくれるわけではありません。常に損得話がつきまとう株式市場を、ひいては人生を、どう心豊かに歩いていくかを示す羅針盤です。時には薬となり、時には笑いとなり、あなたの『心のお財布』をきっと豊かにしてくれます。

『儲かる』という字を分解すると、誰かの言うことを『信』じる『者』と書きます。信じることのできるアドバイザーに恵まれると、人生はきっとより豊かに運びます。

兜のささやきをそっと伝えるこのコラムが、あなたの良きアドバイザーとなりますように。

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株はいつ買うのか?

株はいつ買うのか?既に株式投資を行っている方も、これから始めようという方も、あるいは始める気はないけれど「株で儲けられるといいな」と、思っている方もこの問は気になると思います。株の神様と、その声が聞こえるというTさんとの会話にそっと耳を傾けてみましょう。

T:株はいつ買うのがよいのでしょうか?

神様:(微笑ながら)真っ直ぐな問ですね。でも、根本的な、大事な問です。では、逆に質問しますが、あなたは麦わら帽子をいつ買いますか?

T:麦わらですか??それは、もちろん、夏ですね。

神様:そうでしょうね。では、夏に火鉢、つまり暖房具を買う人をどう思いますか?

T:変わった人だと思います。

神様:そうですよね。しかし、株で成功する人は、冬に麦わら帽子を買い、夏に火鉢を買うような人です。

T:なんで、でしょう???

神様:つまり、麦わら帽子は夏のものであり、冬には見向きもされず、季節外れで買おうと思えば安く買えます。夏の暖房具も同じです。株は、注目されてない時期、誰もが今は手を出さない・・・という時が、実は後で振り返って見れば買い時のことが往々にしてあります。

T:なるほど。

神様:麦わら帽子や暖房具のように、表面的には季節による要不要はあるものの、本質的には必ず必要とされる『根強さ』があるものは、なおさら、見向きもされない時に買っておくとよいでしょう。

T:ありがとうございます!勉強になりました。

この話を聞いて、Tさんは、日本の代表的な輸出企業を思い浮かべました。株価が昨年末から約3割も下落しています。円高の影響により、5年ぶりの減益予想で、2017年3月期の営業利益は前期比で4割減となる見通しだからです。

しかし、減益額の大半は円高による押し下げ効果であり、円高の影響は1社の力でどうとなるものでもない、自然の力による季節の移り変わりのようなものです。一方で、同社は今日でも優れた競争力を持つ会社であり、長い目で見た成長力や財務体質、株主重視の還元策等、本質的な『根強さ』があり、企業の真の実力が失われたものではないように見えます。

神様はこのような会社を見抜きなさいと仰っているのだな、と思いました。

同時に、市場全体の動きに反して、『この時に買う勇気』、冬に麦わら帽子、夏に火鉢を買う度胸が試されているのだなとも思いました。

この記事は、いちよし証券スマートフォン版ホームページで掲載のコラム「兜のささやき」の2016年6月1日に公開した記事を再構成したものです。「兜のささやき」では、株にまつわる様々なエピソードをコラムにしてお届けします。
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