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ETFで広がる投資の世界

ETFで分散投資の醍醐味を味わおう!

提供元:JTG証券

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ETFと分散投資

「卵を一つのかごに盛るな」という投資の格言があるように、資産運用では資産を分散させることが重要であるといわれます。

ETF は、日経平均やTOPIX、外国の株価指数といった特定の指数や指標の動きに連動するように運用されている上場投資信託です。株価指数は多数の銘柄で構成されているため、株価指数に連動するETFを購入するということは、複数の銘柄を購入する分散投資を行っていることと同様の効果があります。

このように、ETFを1銘柄購入することでも分散投資効果がありますが、複数のETFを組み合わせることでその効果をさらに高めることもできます。

ETF2銘柄の購入で全世界の株式をカバーする

世界の株式市場に連動する資産を保有するには、一体どのくらいの銘柄の株式を保有すればよいのでしょうか。ETFを利用すると、2銘柄でその希望が実現します。
まず、日経平均やTOPIXに連動するETFを購入します。1銘柄で日本株全体の値動きを反映した資産を保有することになります。

一方、上場MSCI世界株という ETFをご存じでしょうか。これは、日本株を除いた世界株の指数の動きに連動するETFです。

つまり、日経平均に連動するETFと上場MSCI世界株ETFの2銘柄を、世界全体の株式市場の時価総額に占める日本の株式市場の時価総額の比率に応じて保有することで、全世界の株式に連動するポートフォリオを構築することができるのです。

ETFでの債券投資を考えてみる

株式で複数の銘柄を保有することに加え、異なる種類の資産を持つことはさらに分散投資効果を高めます。

その代表的なものは債券です。ETFには、債券の値動きに連動するものもあります。株式と比較すると債券の値動きは安定しており、インカムゲインが主な投資目的となります。新興国などの高利回りの国債の指数に連動するETFもあり、外国債券を投資対象とする一般的な投資信託よりも低コストで、外国債券の分散投資を行うことができます。

株式に関する指数に連動するETFに加えて、債券に投資するETFを資産に組み入れることにより、資産全体のリスクを軽減し、さらに株式と債券のETFの比率を変動させることで、市場環境に応じてポートフォリオを変更することが可能になります。

REIT のETFとは

REIT とは、Real Estate Investment Trustの略称で、不動産投資信託のことです。

東京証券取引所に上場しているREITはJ-REITと呼ばれ、58銘柄(2017年8月10日現在)が上場していますが、それぞれ投資対象が異なり、銘柄毎の特色や投資方針等を判断し、投資先を選択することは容易ではありません。

その上場REIT全体の値動きを表す「東証REIT指数」に連動するETFがあります。このETFを購入することは、個別のREITの投資方針にとらわれず、東証に上場するREIT全体に分散投資する効果があります。そのため、日本全体の不動産市場を意識して投資すれば良く、実際に不動産のオーナーにならなくても、REITが保有する物件の賃貸収入等から得られる安定した収益を期待することができます。

ETFで金・原油に投資する

金の相場は株式や債券とは値動きが異なります。有事に強い「金」と言われ、リスクヘッジの手段として資産の一定割合を金で保有することは有効であるとされています。

この金への投資も、ETFを利用することで容易に行うことができます。例えば、金の相場と連動する「純金上場信託」というETFがあります。これは、国内の商品先物取引市場における金1グラムあたりの先物価格から評価した、金地金1グラムの現在の理論価格に連動することを目的としたETFです。ETFですので、金の保管料や盗難リスクを気にすることなく実質的に金に投資することができます。

また、原油輸入国である日本では、原油の価格変動が日常生活に影響を与えます。原油価格が上がるとガソリンや灯油の価格が上昇します。そうした原油価格上昇をヘッジすることができるものとして、基準価額が原油価格の値動きに連動することを目指すETFがあり、原油価格の上昇が資産増加につながります。商品市場への投資はハードルが高く感じますが、ETFを利用することによって、株式や債券とは異なる資産に容易に投資することができます。

少ない銘柄で資産三分法を超える投資を実践できる

これまで紹介した6種類のETFすべてを購入したと仮定しましょう。その場合の資産分散は、国内株式、外国株式、外国債券、不動産、金、原油にまで及びます。

従来から言われている「資産三分法」は現金預貯金・有価証券・不動産への投資ですが、ETFへの投資では比較的容易に、「資産三分法」を超えるポートフォリオを保有することができます。さらに、これらはすべて東証に上場しているETFですので換金性も高く、また、ETFの投資対象が異なっていても、国内ETFに対する税制が適用されます。実物資産の管理も気にする必要はなく、容易に分散投資の効果を味わうことが可能なのです。

分散投資の醍醐味をETFで感じてみましょう!

このようにETFへの投資では少ない銘柄の組み合わせで分散投資の効果を発揮することができます。また、一般の投資信託に比べて信託報酬等のコストも安いため、米国ではフィナンシャル・アドバイザーが顧客の資産運用にETFを積極的に利用しており、ETF市場が急拡大しています。

今後、日本においてもETFへの投資が拡大していくと考えられます。まずは身近なニュースで判断できるETFによる投資からスタートし、ETFの投資に慣れ、自らのアイディアでETFによる様々なポートフォリオを構築し、分散投資の醍醐味を体験されてみてはいかがでしょうか。

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