北浜博士のデリバティブ教室
- Q1 デリバティブ取引って「株式売買(現物取引)」とどう違うの?
- Q2 株価指数が先物取引の取引対象になっているのはなぜ?
- Q3 取引所ではどうやって値段が決まるの?
- Q4 先物やオプションを取引する際に決めなければいけないことってなに?
- Q5 オプションの仕組みは、「保険」と似ているの?
- Q6 オプション取引の「コール」と「プット」の銘柄を、売り買いするってどういうこと?
- Q7 先物を買うのとオプションを買うのとは何が違うの?
- Q8 オプションの売りが買いとどう違うのかもっと詳しく知りたい。
- Q9 証拠金って、なに?
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Q9 証拠金って、なに?
中之島さん | 証拠金ってどういう時に必要なのかしら? |
北浜博士 |
そもそも証拠金について考えてみよう。現物取引では、100万円の株 式を買う場合は、購入代金として100万円の支払いを行うが、デリバ ティブ取引は約束だったり権利のやり取りだったりするので、全額を 最初に用意する必要はないんじゃ。じゃが、結果的に損失が出た時に 払えませんというのでは困るので、担保となる証拠金が必要になるん じゃ。一定の担保で100万円分の取引ができるというイメージじゃ な。 |
中之島さん |
すぐに売り買いする訳じゃないので、最初にお金は用意しなくてもい いけど、損失が出た時の場合に備えて、担保が要るということね。 |
北浜博士 |
そういうことじゃ。具体的には、先物の場合は売りと買いのどちらで も損失が限定されないので証拠金が必要じゃし、オプションの場合に は損失が限定されない売りの場合に証拠金が必要じゃ。一方で、オプ ションの買いの場合は、思惑が外れても権利放棄すればよい。損失が 限定されるから証拠金が不要なんじゃ。 それから、証拠金は一度差し入れればいいというものではないんじゃ よ。 |
中之島さん |
え?どういうこと?取引の始めと終わりにお金が動くだけじゃない の? |
北浜博士 |
そういう訳ではないんじゃよ。相場は日々動いているので、取引が終 了するまでにも、相場変動により損失が膨らみそうになれば、追加で 証拠金を入れないといけなくなるんじゃ。 |
中之島さん |
そうなんだ~。じゃぁお金に余裕に持って取引しないといけないわ ね。 |