北浜博士のデリバティブ教室
- 大阪取引所から堂島米会所へ
- 堂島米会所と帳合米取引
- 先物価格と現物価格、満期
- 先物取引を売りからはじめる
- 反対売買と満期決済、差金決済と受渡決済
- 買いヘッジと満期(1)
- 買いヘッジと満期(2)
- 買いヘッジと満期(3)
- 買いヘッジと満期(4)
- 買いヘッジと満期(3)
- 買いヘッジと満期(4)
- 売りヘッジと反対売買(1)
- 売りヘッジと反対売買(2)
- 売りヘッジと反対売買(3)
- 売りヘッジと反対売買(4)
- 売りヘッジと反対売買(3)
- 売りヘッジと反対売買(4)
- 相場の不確実性(1)
- 相場の不確実性(2)
- 相場の不確実性(3)
- 相場の不確実性(4)
最終更新日:
堂島米会所と帳合米取引
中之島さん | ここが堂島米会所ね。たくさんの人が取引しているわ。 |
北浜博士 |
江戸時代、各藩のお殿さまたちはお百姓から年貢として、お米を徴収 していたんじゃ。そうしたお米を取引する場としてできたのが、堂島 米会所じゃな。 |
中之島さん | ここではどんなふうにお米の取引が行われていたのかしら? |
北浜博士 | 堂島米会所で行われていた取引は大きく分けて2つ。 1つは「正米(しょうまい)取引」という現物取引、もう1つが「帳合 米取引」と呼ばれる先物取引じゃ。 |
中之島さん |
現物取引は、今あるお米を今決めた値段で取引することよね。それは 何となくわかるんだけど、先物取引は……?? |
北浜博士 | 中之島さん、お米はいつ採れるかな? |
中之島さん | 10月くらいね。 |
北浜博士 |
そうじゃ。お米の値段は、天候などによって常に変わっていく。お米 を買いたい人、例えば餅屋さんからしてみれば、10月よりも前に買付 け値段を決めてしまえた方が前もって材料費が決まるから、商売がし やすくなるんじゃよ。じゃから収穫の前、6月や7月に取引してしまお うという取引が生まれたんじゃ。 |
中之島さん |
なるほどー、将来とれるお米をあらかじめ取引しておくのが帳合米取 引なのね。でも、天候でお米の値段が変わるのは、現物取引も同じよ ね……? |
北浜博士 |
いいところに気付いたな、中之島さん。では、先物価格と現物価格の 値段を比べてみよう。 |