北浜博士のデリバティブ教室
- 大阪取引所から堂島米会所へ
- 堂島米会所と帳合米取引
- 先物価格と現物価格、満期
- 先物取引を売りからはじめる
- 反対売買と満期決済、差金決済と受渡決済
- 買いヘッジと満期(1)
- 買いヘッジと満期(2)
- 買いヘッジと満期(3)
- 買いヘッジと満期(4)
- 買いヘッジと満期(3)
- 買いヘッジと満期(4)
- 売りヘッジと反対売買(1)
- 売りヘッジと反対売買(2)
- 売りヘッジと反対売買(3)
- 売りヘッジと反対売買(4)
- 売りヘッジと反対売買(3)
- 売りヘッジと反対売買(4)
- 相場の不確実性(1)
- 相場の不確実性(2)
- 相場の不確実性(3)
- 相場の不確実性(4)
最終更新日:
反対売買と満期決済、差金決済と受渡決済
北浜博士 |
中之島さん、先物取引を終える、つまり決済するタイミングには2種 類あるのを知っているかな? |
中之島さん | 収穫(満期)まで待つ、だけじゃないの? |
北浜博士 |
もちろん満期まで持っておいて、10月の現物価格で決済されるのを待 ってもよいぞ。こうした方法を「満期決済」というんじゃ。 それとは別に、満期が来る前に、反対売買、つまり売った場合は買 う、買った場合は売る取引をして決済することもできるんじゃ。 |
中之島さん | へー。満期まで待たなくても取引を終えられるのね。 |
北浜博士 | それから、何で決済するかも説明しておこう。 |
中之島さん | 何って、帳合米取引だと、お米とお金で決済するんじゃないの? |
北浜博士 |
そうした決済方法を「受渡(うけわたし)決済」といって、今でも満 期時にそうした決済方法をとる場合もあるんじゃ。 でも、さっき中之島さんが言っていたように、売買のたびにお米をや り取りしていては大変じゃ。じゃから、利益と損失をお金でやり取り する「差金(さきん)決済」という方法がとられていたんじゃ。特 に、堂島米会所では、満期前に反対売買した場合はもちろん、満期時 にも原則「差金決済」が行われていた。帳合米取引という名前の由来 も、実は「帳面を合わす」から来ているのじゃよ。 |
中之島さん |
なるほど。利益と損失分だけお金をやり取りすれば、お米で決済する のと経済的には同じ効果なのね。 |
北浜博士 | では、今までの説明を踏まえて、いよいよ取引じゃ! |