北浜博士のデリバティブ教室

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買いヘッジと満期(1)

銘柄 現在値 前月比 損益
保有枚数 約定値段 保有枚数 約定値段
帳合米 10月限 200 ±0 0枚 0枚 ±0
北浜博士 それでは実際に先物取引の売買を体験してみよう。
今は7月で、堂島米会所では10月に満期を迎える帳合米取引が行われ
ておるぞ。
中之島さん 10月に収穫(満期)を迎える銘柄を「10月限(ぎり)」って言うの
ね。えーと、10月限(ぎり)の値段は……前月比変わらずの200円
ね。
北浜博士 実は、江戸時代の実際の取引では、円ではなく、銀の重さ「匁(もん
め)」という単位が使われておったのじゃが、今回は分かりやすいよ
うに円で理解しておこう。
さて、現時点の保有枚数はもちろんゼロ。取引する場合、まずは「売
り」か「買い」を選択していこう。これから相場が上がると思った場
合は「買い」を選択すればよいし、下がると思った場合は……。
中之島さん 「売り」を選ぶのね!
北浜博士 そういうことじゃ。
中之島さん 要領はわかってきた。
でも、今後どちらに動くか、全然見当がつかないわ…
北浜博士 そうじゃな。そうした時は焦らず様子を見ることも重要じゃよ。
では、もう少し時間を進めてみよう。