株式投資を知る・学ぶ
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寄前気配情報
個別銘柄の寄付き前(始値決定前)の注文状況を表す寄前気配については、売り注文の累計数量と買い注文の累計数量が逆転する値段とその値段における累計数量及びその値段より高い売り指値注文と数量、その値段より安い買指値注文とその数量のそれぞれ9本および成行注文の数量について提供しています。
下の上側の図は始値決定前の注文状況で、売り買いの注文がいろいろな値段に存在しており、始値決定後の状況とは異なり、売り注文と買い注文の値段が重なっている状況です。
一番外側には、売り注文と買い注文それぞれの累計数量があり、売り注文の累計数量は安い値段から高い値段-下から上へと増えていき、買い注文の累計数量は高い値段から安い値段-上から下からへと増えていきます。
この累計数量を見てみますと、500円の売りの累計数量は1,000株、買いの累計数量は1,300株で、買いの方が多くなっており、また、501円の売りの累計数量は1,200株、買いの累計数量は700株で売りの方が多くなっています。
この、500円と501円が、売り買いの需給が拮抗している値段、つまり始値が決定する可能性が高い値段であり、寄前気配においては、下側の図のとおり、その値段とその値段までの累計数量が提供されることとなります。さらに、501円より高い売指値注文の値段と数量、500円より安い買指値注文の値段と数量をそれぞれ9本づつ配信しています。
- 寄前気配は、前場及び後場の始値決定前(前場は午前8時00分から、後場は午後0時5分から)と売買停止中などに提供します。
- 累計数量とは、ある値段とその値段よりも優先する値段の合計数量で、買い注文側は値段が安い方が多く、売り注文側は値段が高い方が多くなります。
- 寄前気配情報については、注文の状況により短時間で大きく変化しますので、その取扱いには充分ご留意ください。
- 立会開始後において特別気配が表示可能な注文状況であれば、特別気配を表示します。したがって、寄前気配が基準値段(前日の終値など)と大きく乖離している場合には、取引開始後すぐに寄前気配で約定することはありません。
- 新規上場銘柄の初値決定前は制限値幅がないことから、板中心値段の4倍から1/4の範囲の値段で寄前気配が提供される場合があります。
- これらの情報については、情報ベンダーの端末や証券会社などを通じて提供します。拡充される市場情報の提供の可否や提供の仕方については、それぞれの会社により異なりますので、詳細については、お取引を行っている会社にご確認ください。