「デートで株の話題で盛り上がりたい」なんて声も
投資女子が語る「私の投資術&オススメ投資法」とは?
「投資」といえば、男性がしているイメージがある人も多いだろう。だが、ここ数年でじわりと増えてきている“投資女子”たちもいる。そこで今回はそんなアラサー“投資女子”の皆さんを取材。座談会を実施し、彼女たちの実態や、彼女たちが惹かれる“男性像”などを探ってみた。
●投資を始めたきっかけは三者三様
座談会に集まった3人は、いずれも会社員で投資歴は2~4年。まずは、株や投資を始めたきっかけを聞くと、木村さん(仮名、28歳)は経済の勉強として、石井佳子さん(28歳)は亡くなった祖父の株を受け継ぐ形で、菊地恵都さん(26歳)は金融関係の会社で資産運用の業務に携わった経験を活かして、とのこと。
“株や投資=損をする”というイメージを抱く人が少なくないなか、証券会社に口座を開設することすら初心者にとっては勇気がいることに思える。彼女たち3人は、証券会社の担当者や、個人投資家の上司や同僚にアドバイスをもらいながらスタートしたようだが、そんな世界に飛び込むことは怖くなかったのだろうか? それぞれ投資に対する考え方を教えてもらった。
●何事もまずは経験。勉強すればするほど楽しくなる!
菊地さん「何事もまずは自分でやって知ることが大事。自分に合わなければやめればいいし、自分に合っているとわかれば、続ければいい。それに、私にとっては投資よりも、目減りしていく現預金だけの方が将来的には怖いです…」
石井さん「私は“ハイリスク・ハイリターンで儲けよう”とは思っておらず、銀行にお金を預ける感覚でNISA口座を開いてお金を入れています。株は頻繁に売買するのではなく、長く持ち続け、配当金や株主優待で少しプラスになっていますよ」
木村さん(仮名)「初めて買った株が下がったときは、経済を勉強するための代償だと割り切りました。株の面白さを知ったのは、その後購入した株が上がって、含み損を取り返せたとき。その後も予想が的中して1万円プラスになったりして、よし今日の飲み代を儲けたぞって(笑)」
怖いと思うどころか、3人とも株や投資をそれぞれのスタンスで楽しんでいるのだ。
●最近、どんな金融商品を購入している?
頼もしい投資女子たちは、最近どんな資産運用にハマっているのだろうか?
石井さん「ちょっと利回りを意識し、証券会社の担当者からのアドバイスで始めたのはアメリカのREIT(不動産投資信託)。25万円入れたら毎月5000円くらい配当が回ってきて、良いお小遣い稼ぎになっています。私自身はもちろん働いて稼いでいますが、そこで出た余裕を投資に回したことで、“お金がさらに稼いでくれる”という感覚です」
木村さん(仮名)「ハイリスクの株式投資だけだと怖いので、ETF(上場投資信託)も始めました。どこかの会社の株を選ぶのではなく、日経平均株価やTOPIXの指数に連動するものですね」
●ポートフォリオがしっかりした“投資男子”は魅力的!?
試行錯誤しながらも、大きな失敗をしないために自分なりのやりくり術を見つけている投資女子たち。そんなスマートな3人に、“投資男子”について聞いてみると…。
石井さん「給料の半分を投資に回してしまうなど、投資の仕方がギャンブルっぽいのはダメですが、お金の使い道のひとつとして株・投資をしている男性には、将来のことをきちんと考えていたり、しっかりとした金銭感覚を持っていたりする印象があり、頼もしい存在だと感じます」
木村さん(仮名)「堅実な投資をする男性は、人生設計がしっかりしていそう。あと、デートのときに株・投資の話で盛り上がりたい(笑)!」
菊地さん「私が意識するのはやっぱりバランス感覚。長期に100%、短期に100%と偏った配分はちょっと違和感を覚えます。あと、明確な目標を持って、例えば利益がほしいのは1カ月後なのか、10年後なのか、何十年も先なのか…、それに対してどのように投資を組み合わせるのか、きちんと考えられる男性には魅力を感じます。投資に限らず、ポートフォリオの考え方ができるかどうか、そのスタンスを持っていることが大事だと思います」
●まずは月5000円で第一歩を踏み出そう!
株や投資を始めようと思いつつ、その一歩をなかなか踏み出せない男性もいるはず。ズバリ、これから投資を始めようと思っている人にアドバイスを!
木村さん(仮名)「まずは証券会社に口座を持った方がいいですよ。私はネット証券で口座を開設しましたが、とっても簡単でした。株・投資に関する情報もネットですぐに仕入れられますし、とても勉強になっていますよ」
石井さん「毎月5000円からでも投資は始められます。飲みに行く機会を月1回分減らして、居酒屋の扉ではなく、投資という新たな世界への扉を開けてみては? どの株を買えばよいのかわからなければ、自分が興味を持った会社や、好きな商品・サービスに関係している会社の株を買うといいかも。私が最初に買った株も、テレビのニュースで見て興味がわいた製薬会社でした」
はじめの一歩は、仮にすべてを失っても生活に支障をきたさない金額で投資を始めてみるのが“投資女子”のおすすめのようだ。将来を見据えて株・投資を選択肢にしている男性は、参考にしてみてほしい。
加藤宏之@H14=取材・文
林 和也=撮影
記事提供/『R25』