“お金・時間”の使い方、押さえるべきポイントは?
「新人時代からやっておけば…」先輩社員の後悔1位は
楽しかった大学時代を振り返れば、誰しも「1年生の時からやっておけばよかった…」と思うことの一つや二つはあるはず。どうやらそれは、社会人になっても変わらないようだ。先輩たちは、新入社員時代を振り返り、どんな後悔をしているのだろう。27~33歳の男性社会人200人にアンケート調査を行った。(R25調べ/協力:アイリサーチ)
■「新入社員の時にお金や時間をかけておけばよかった」と後悔していることTOP10
(17の選択肢のうち、上位3つまで選択。1位3pt、2位2pt、3位1ptで集計)
1位 将来に備えた「預貯金」 235pt
2位 語学力を磨くための「外国語の勉強」 181pt
3位 キャリアアップのための「資格取得」 143pt
4位 プライベート充実のための「友人関係の構築」 89pt
5位 見聞を広めるための「旅行」 51pt
6位 スキルを磨くための「読書」や「セミナーへの参加」 44pt
6位 合コンに行くなど「女性との出会いの場への参加」 44pt
8位 ランニングやジムに通うなど「継続的な運動」 28pt
8位 エクセルやパワーポイントなど「PCの勉強」 28pt
10位 プレゼントや家族旅行などの「親孝行」 26pt
10位 休みの日を有意義に過ごすための「趣味」 26pt
1位は「預貯金」。「お金がなかなか貯まらないから」(30歳)、「計画しないとどんどんなくなるから」(31歳)といった、貯蓄の難しさを感じさせる意見が目立った。また、社会人になって使えるお金が増えるためか、「社会人2~3年目まではけっこう浪費していたから」(29歳)という人や、「お金は若いうちからでないと貯めるクセがつかないから」(32歳)、「急に思い立っても何も出来ないので」(32歳)というように、早くから習慣づけることが必要との声も。
続く2位は「外国語の勉強」。「海外出張で痛感」(33歳)、「今さら海外赴任の話が出てきた」(30歳)など、ビジネスの場で必要に駆られた経験をしている人が多い。2020年に東京オリンピックを控えるなど、グローバル化はさらに進むことが想定され、語学力の必要性を実感する機会は今後も増えてくるだろう。
3位の「資格取得」には、「武器になる資格を取っておけばもっといい職場に就職できたかもしれない」(33歳)、「時間に余裕のあるときに資格取得の為に勉強するべきだった」(33歳)と後悔の声。なかには「いま勉強しても記憶力が低下している」(30歳)と、年齢による体の衰えを指摘する人も…。
4位の「友人関係の構築」では、「年を重ねると遊べる人が減るから」(33歳)、「人脈が無くて困ることが多いため」(31歳)などの意見が上がった。社会人になると交友範囲が限定されやすいこともあり、公私ともに人との積極的な交流が必要といえそうだ。
5位には「旅行」がランクイン。「今行く暇がない」(28歳)、「時間がなくなるから」(29歳)と、私生活やキャリアの節目といわれる30歳前後に忙しさが増す社会人もいるよう。
では、具体的にどれくらいの金額を費やせばよかったと思っているのか。その額も回答してもらった。
【1位 将来に備えた「預貯金」】
1位 100万~300万円未満 24.5%
2位 10万円未満 18.4%
3位 いくら費やしてもいい 16.3%
【2位 語学力を磨くための「外国語の勉強」】
1位 10万円未満 41.8%
2位 10万~30万円未満 30.9%
3位 50万~100万円未満 12.7%
【3位 キャリアアップのための「資格取得」】
1位 10万円未満 57.9%
2位 10万~30万円未満 36.8%
3位 100万~300万円未満 5.3%
【4位 プライベート充実のための「友人関係の構築」】
1位 10万円未満 63.6%
2位 50万~100万円未満 18.2%
3位 10万~30万円未満 9.1%
3位 30万~50万円未満 9.1%
【5位 見聞を広めるための「旅行」】
1位 10万~30万円未満 60.0%
2位 10万円未満 20.0%
3位 50万~100万円未満 20.0%
先輩を反面教師として理想的な社会人生活を過ごすためには、お金の使い方も重要。手持ちのお金では心許ないようなら、貯金だけでなく資産運用といった別の方法での“お金の増やし方”を考えてみてもいいかもしれない。数年後「ああしておけば…」と後悔しないよう、これからスタートを切る新社会人の諸君は、先輩の知見を参考にしてみてほしい。
(児玉裕紀/verb)
記事提供/『R25』