年間4万~5万円の抑制は可能な場合も
スマホ節約術、月額いくら削減できる?
日々の生活費のなかで、大きな節約が可能といわれるのがケータイの利用料金。スマートフォンの節約テクはいろいろあるが、実際にどのくらい料金を抑えられるのだろうか。モバイル専門ライターの佐野正弘さんに教えてもらった。
「スマホの節約術には『格安スマホへの変更』『大容量プランへの加入』『ガラケーとタブレットの2台持ち』が考えられますが、誰でもこれらの方法で節約できるわけではありません。当てはまる使い方とともに、割り引かれる金額を見ていきましょう」(佐野さん・以下同)
今回は3大キャリアのスマホを持ち、通話かけ放題の基本料金に5GBのデータ通信プランに加入している場合を基準にした。この場合、月額料金は7560円と仮定する。
■格安スマホへの変更
「格安SIMを扱うMVNOはたくさんあるので、料金も各社で異なりますが、基本的には大手キャリアのスマホより抑えられますよ。ちなみにMVNOとは、大手キャリアから通信インフラを借りることで、携帯電話を格安で提供している事業者のことです」
通信量5~6GBであれば、基本料金は月額2000円前後。通話かけ放題系のオプションをつけても、月額3000円前後に抑えられる。つまりひと月4500円も削減できるため、年間に換算すれば5万4000円の節約になるというわけだ。
ただし、MVNOは3大キャリアと比べてサポートが不十分なことが多く、通信速度も遅い可能性があることを覚えておこう。
■大容量プランへの加入
「現在5GBのプランを使っていて、毎月速度制限が発生し、データ容量を追加購入しているのであれば、20GBの大容量プランに変更した方が確実にお得です」
各キャリアとも5GBのプランは月額5000円、20GBのプランは月額6000円。もし5GBプランに加入した状態で2GB追加購入すると、データ通信だけで月額7000円となる。基本料金と合わせれば、9560円まで増えてしまう。どちらがお得かは明白だ。自分の利用状況を振り返ってみるとよい。
■ガラケーとタブレットの2台持ち
「ほぼデータ通信を行わず、通話やメールがメインという人は2台持ちもいいでしょう。おすすめはキャリアのガラケーとMVNOのタブレットの組み合わせです」
ガラケーの場合はキャリアごとに料金も異なるが、通話かけ放題プランを選べば2000~3000円。MVNOの格安SIMを使ったタブレットは、3GBのプランで900円が相場だ。500MBなら0円というプランもあるため、合計3000~4000円に抑えられる。5GBプランのスマホと比べると年間4万2000円程度の削減となる。
日々使うケータイだが、キャリアやプランを変えるだけで年間万単位での節約が可能になる。少し意識してみると、懐が一気に潤うかもしれないぞ。
(有竹亮介/verb)
記事提供/『R25』
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取材協力先:佐野正弘
エンジニアとしてゲームやweb、携帯コンテンツなどデジタルコンテンツの開発を手がけた後、モバイル専門ライターに転身。業界動向からスマホ、アプリ、カルチャーに至るまで、幅広い分野の執筆を行う。