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2017年5月 全世界ETFの資金フロー

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ETF Block Word

ETFは証券取引所で株式のように取引される一方、上場している「投資信託」でもあることから、投資信託としての資金の出入りが日々発生している。世界中で様々な投資家が利用しているETFの資金流出入は、世界の投資家の動向を探るうえで重要な情報だろう。

そこで大手運用会社のブラックロックが2017年5月の世界のETF資金フローの状況や世界の投資家動向についてレポート(iシェアーズ月次ETF資金流出入レポート)を出しているので、以下でその内容についてご紹介しよう。

2017年5月のETF資金フロー

 

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5月のETFの資金流入は450億ドルとなり、米国以外の株式ETFへの流入は単月で304億ドル、年初来では1,192億ドルとなった。(昨年1年の流入は1,733億ドル)

4月末の仏大統領選直後より欧州全域型株式ETFは資金を集め、5月単月で93億ドルの流入となった。(次項参照)加えて、米国を除く先進国株式ETFも上記を背景に、先月の倍の88億ドルと、過去最も大きい流入となった。

また、新興国全域型株式ETFも前月から流入が加速し57億ドル、単国ETFではブラジルが牽引し、10億ドルの流入となった。

米国株式ETFはS&P500指数が最高値を更新したにも関わらず、過去1年で初めて流出に転じ、31億ドルの流出となった。米国大型株ETFは控えめな0.8億ドルの流入であったが、米国小型株ETFの流出が47億ドルと大きく、米国大統領選以降の強い流入の後、過去3年で最も大きな流出となった。

最近注目されている債券ETFは143億ドルの流入となり、5ヶ月間連続で100億ドル以上の流入を記録しました。投資適格社債ETFは68億ドルと、過去最も大きな単月流入を記録した。加えて、新興国債券ETFは21億ドルの流入と、記録上初の4ヶ月連続の流入となり、年初来からの流入は105億で、昨年の年間流入額の110億ドルに迫る勢いであった。

ETFから見る世界の投資家動向

 

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5月の欧州全域型のETPの資金流入はグローバルで93億ドルとなり、ETF設定来で2番目に多く資金を集めた月となった。為替ヘッジのない欧州全域型ETFの資金流入は85億ドルと、過去最も多い流入を記録した。年初来からの資金流入は全体で200億ドルとなった。

欧州全域型ETFへの資金流出入は過去3年にわたり変動が大きく、次のポイントのとおり、ブラックロックはこの3年ほどのフローの動きに注目している。

●2015年は欧州中央銀行の金融緩和の拡大とユーロに対するドル高期待を背景に欧州全域型のETFは過去最も大きな流入を記録し、とりわけ米国籍の為替ヘッジ型のETFに流入が集まった。

● 一方、2016年はブレグジットに対する懸念から流出に転じ、また相対的に為替相場が落ち着いたことで、同商品への関心が後退しているように見受けられた。

● 2017年は欧州の経済成長への見通しの改善を背景に、欧州全域型ETFは新たな資金流入の動きが見られる。

(東証マネ部!編集部)

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