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動画PRも話題の個人間決済アプリが新機能をリリース!

「スマホで割り勘」のpaymo、財布いらずの世界を作りたい

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持ち合わせやお釣りがない…割り勘の面倒をカット

大人数での飲み会やカラオケは楽しいが、最後の会計は面倒なもの。「1人いくら」と細かな金額で割っても、持ち合わせがなかったり、お釣りを払えず幹事が立て替えたり…。そんな“割り勘”の手間を解決したのが「paymo」というアプリだ。

「わりかんを思い出に」のコンセプトとともに、今年1月にリリースされた新興のフィンテックサービス。アプリにクレジットカードを登録し、幹事がpaymoから支払い代金の請求メッセージを送ると、相手はアプリで支払いを完了できる。現金を用意したり、いちいちお金を口座に振り込んだりする必要はない。

一方、支払いで相手から受け取ったお金は、「My残高」としてpaymo内に計上されていく。それらを自分の銀行口座へ引き出すこともできれば、また別の機会にpaymoでの支払いとして使うこともできる。

「買い物をするにも、電車に乗るにも、今はスマホで完結できます。それなのに、なぜ割り勘のわずらわしさだけはスマホで代替できないのか。そう考えて生まれたサービスです」

お話しいただいたのは、paymoを運営するAnyPayの井上貴文氏。ユーザーは20代後半〜30代の若い層が多く、「男性利用者の比率が若干高い」とのことだ。

「飲み会で先に帰る人も、paymoを使えば手軽に後から支払えます」と井上氏。
「飲み会で先に帰る人も、paymoを使えば手軽に後から支払えます」と井上氏。

銀行口座を開かずにオンラインでの支払いを可能にしたサービスは、まさにフィンテックのなせる業。なかには、セキュリティ面に不安を持つ人もいるかもしれないが、「これまで後から支払う場合は、銀行口座などの個人情報を提示しないといけませんでした。paymoでは、そういった情報を出さずに支払えるので、より安全なやり取りといえます」と井上氏。フィンテックの技術が、むしろ安全性を高めているとも言えるかもしれない。

フィンテックの最新技術が生んだ、いくつもの進化

手軽な割り勘のやり取りを追求するpaymoは、ここへ来て、さらにいくつかの大きな“進化”を遂げた。まず、これまでの会員登録は「名前」「メールアドレス」「電話番号」の3つが必須だったが、メールアドレスを不要にしたこと。「アドレス入力を手間に感じる人が多く、その負担をなくした」という。

なるべく手間をなくすこと。そして安全性を担保すること。その両立がpaymoの基本だと言う。
なるべく手間をなくすこと。そして安全性を担保すること。その両立がpaymoの基本だと言う。

そして、この電話番号を軸として、使いやすさはさらに飛躍したようだ。

「paymoをダウンロードしていない人に対しても、電話番号さえ知っていれば先に支払いや請求ができるようになりました。そして、その人が後からpaymoをダウンロードすると、それ以前の支払いや請求のやり取りが反映されています」

つまり、飲み会などの支払いシーンで「paymoで割り勘をするために、急いでダウンロードする(その間、他の人が待つ)」という手間がなくなった。事前に支払いは済ませ、後でpaymoをダウンロードすると、電話番号にもとづいてお金がやり取りされているという「手順の逆転」が可能になったのだ。もちろん、それが嫌な人は、今まで通りの手順でやり取りできる。

これに加え、アプリ内にリマインド機能が付加された。支払い者側がリクエストを受け取った後、一定期間内にその支払いを行われなかった場合に、paymoがプッシュ通知を送る。払い忘れを防止する機能だ。

「お金の話は、なかなか切り出しにくいものです。アプリ間なので、面と向かって話すよりはマシですが、それでも上司に『そろそろお支払いを…』とは言いにくいはず。なので、アプリが機能としてその役を担う形になっています」

こういった進化のベースにあるのは、「お金のやり取りをなるべく楽しく、良いものにしたい」という願い。「わりかんを思い出に」のコンセプトもそこから来ている。だからこそ手軽さの追求はもちろん、「メッセージのやり取りができるなど、“ソーシャル要素”の充実にも取り組んでいます」と井上氏は言う。

Any Pay社員の間でも、paymo内のコミュニケーションで盛り上がっているようだ。
Any Pay社員の間でも、paymo内のコミュニケーションで盛り上がっているようだ。

さらに7月下旬からは、リアル店舗での支払いもpaymoで可能となる。同社では「AnyPay」という決済サービスも提供しており、これは店舗が商品用のQRコードを発行し、それを読み取ればオフラインでも支払いができるもの。これをpaymoと連携させ、お店で買い物をする際、提示されているQRコードを読み取れば、paymoで支払えるようになった。

「お店にとっては、QRコードを掲示するだけで新たな支払いに対応できます。paymoユーザーの利便性が高まるのはもちろん、初期費用ゼロで決済手段を増やせるのは、お店にとってもメリットになると考えています」

個人同士の割り勘から、店舗での決済にまで領域を広げるpaymo。井上氏は「現金を使わず、スマホの電子決済ですべてが完結する世界をつくっていきたい」と話す。

わずらわしかったお金のやり取りが、楽しい思い出になる。それは現金がないからこそできることなのかもしれない。それを感じさせるのが、paymoというフィンテックサービスだ。

(有井太郎)

※記事の内容は2017年7月18日現在の情報です

井上氏は「財布を持ち歩かない未来を目指している」と、はっきり言い切った。
井上氏は「財布を持ち歩かない未来を目指している」と、はっきり言い切った。

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