500万人以上が使う“自動家計簿・資産管理”のサービス!
株や不動産、マイルも一括管理できる「マネーフォワード」
月1万9000円以上の収支改善を実感させるサービスとは
皆さんは自分の「資産」をどれだけ細かく把握しているだろうか。銀行に預けているお金はもちろん、投資をしている人なら株や不動産も含まれるし、さらには電子マネーやカードのポイント、飛行機のマイルも、お金と同じ働きをする意味では“自分が使える資産”と考えることもできる。
各種カードやポイントサービスは生活を豊かにしたが、それにより私たち一人一人が持っている資産や、日々のお金の流れは複雑になっている。
そんな中、お金の流れを把握し、自分の資産を一括管理できるサービスが人気を集めている。“自動家計簿・資産管理サービス”の「マネーフォワード」だ。
2012年12月のリリース以来、利用者数は500万人を突破(2017年2月時点)。家計簿アプリの中で大きなシェアを獲得している。レシートを撮影するだけで支出の内容を自動で記録。さらに、さまざまな金融関連サービスとの連携により、たとえば銀行口座やクレジットカードの出入金や利用履歴を自動でマネーフォワードに反映。それらをグラフ化して、お金の管理をしやすくしている。
「撮影したレシートや自動取得したクレジットカードなどの支払いについて、自動で費目の分類を行います。とはいえ、コーヒーを買った時、『交際費』とするか『食費』とするかは人それぞれ。まず取引データを参考に自動で費目が選択されますが、希望と異なるものについては、一度修正すると今後は修正された費目を記憶して次回以降に活用します。こうして一人一人の利用者向けにカスタマイズされていきます」
説明してくれたのは、サービスを運営するマネーフォワードの広報・稲増祐希さん。自身の収入と支出が全て記録され、資産の見える化につながるため「自社アンケート調査では、ユーザーは平均1万9090円/月の収支改善を実感していました」と話す。
2600以上の金融関連サービスと連携。飛行機のマイルも確認できる!
冒頭で述べたように、現代にはさまざまなカードやポイントサービスがあり、自分の資産が小分けされて複雑になっている。マネーフォワードは、そういったいろいろな資産を一括で管理・確認できるのが最大の特徴。これを可能にするのが、2600以上の金融関連サービスとの連携だ。
「銀行口座やクレジットカードとの連携はもちろん、ポイントカードや飛行機のマイレージ、証券口座、年金とも連携できます。例えば、マイレージは現時点でどれだけマイルがたまっているかをマネーフォワードから確認可能。有効期限が迫ると通知する機能も搭載しています。年金については、将来の給付金の想定額をマネーフォワード上で確認できます。」
さらに、不動産の参考価格等をひと目で見られるサービスとの連携も2016年から実施。利用者が保有している不動産について、時価評価額を算出。あくまで参考の金額だが、自分の不動産がどれくらいの資産価値を持っているか、マネーフォワード内で確認できるのだ。
多種多様なサービスとの連携が可能だからこそ、さまざまに散らばった資産を一元管理できる。「エンジニアチームの努力により、これらのサービス連携が実現しています」と、稲増さんは説明する。
なお、ユーザーの属性については、30〜40代のビジネスパーソンが5割を超え、性別は男性が53%となっている。
創業者の辻庸介氏は、証券会社出身で、お金の知識がないことで損をしてしまう人を数多く見てきた。そういうケースが減るよう、「お金の課題を解決するサービス」としてマネーフォワードを立ち上げたという。
ゆえに、家計状況を見て、同じ属性や同程度の収入の理想の家計と比較する「家計診断」の機能もある。さらに今後は「より高度な分析、アドバイスを提供したい」と稲増さんは言う。
「たとえばファイナンシャルプランナーの方にお金の相談をする時、相談者が提示する“今の資産”はおおよそのものが多かったかもしれません。そして、それをベースに今後のプランを立てていました。マネーフォワードではかなり細かく資産がわかるので、より正確なマネープランが立てられます。きっとそれは、人生を豊かにしてくれるはず。そういった部分で貢献できればと思います」
保険会社との連携も進めており、今後は「資産状況を見ながら、ライフプランシミュレーションをして、一人一人の課題解決ができる機能を提供していきたい」とのこと。マネーフォワードの連携力は、より高水準なお金のプラン設計につながっていく。
(有井太郎)
※記事の内容は2017年8月29日現在の情報です