徹底解説!ロボアド比較

保有している投信と理想のポートフォリオを比較!

【ロボアド】リバランスチェック機能付き「fund eye」

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「2014年から『投信ナビゲーション』というロボアドサービスは提供していましたが、『リバランスする』サービスを加え、2017年5月に『fund eye』としてリニューアルしました」(林さん)
「2014年から『投信ナビゲーション』というロボアドサービスは提供していましたが、『リバランスする』サービスを加え、2017年5月に『fund eye』としてリニューアルしました」(林さん)

簡単な質問に答えるだけで、個々のリスク許容度に応じた理想的なポートフォリオや投資信託を提案してくれる「ロボットアドバイザー(通称ロボアド)」。

今回は、ニーズに合った投信の提案と保有投信の診断・見直し、2つの機能を持つロボアドサービス「fund eye」について、同サービスを運営しているSMBC日興証券ダイレクトチャネル事業部の林和人さん、鈴木隆久さん、伊坂仁志さんに聞いた。

運用成績の高い投資信託を提案

「fund eye」の特徴は2つ。1つは、ユーザーのリスク許容度に応じた投資信託を提案するというもの。

「『はじめての1本を選ぶ』というサービスでは、6つの質問に答えることで、お客様のリスクタイプが診断されます。そのタイプに合う投資信託を、最大3本提案します」(鈴木さん)

質問は「どのような資金で投資をお考えですか?」「株式市場や為替相場の情報を定期的に取得されていますか?」などの6つ。選択肢が用意されているため、投資知識がなくても答えられる。 画像提供/SMBC日興証券
質問は「どのような資金で投資をお考えですか?」「株式市場や為替相場の情報を定期的に取得されていますか?」などの6つ。選択肢が用意されているため、投資知識がなくても答えられる。
画像提供/SMBC日興証券

回答後は、「国内株式」「グローバル債券」などから投資対象を選ぶ画面が出てくるが、わからない場合は「おまかせ」もあるため安心だ。すべての質問に答えると、リスクタイプを5段階で判定し、オススメの投資信託を提案してくれる。

「結果に出てくる投信は、SMBC日興証券で扱っている国内投信約800銘柄の中で、モーニングスターレーティングが4つ星以上のものだけ。つまり、レーティングにおけるパフォーマンスがいい商品だけが提案されます」(伊坂さん)

「結果に出てくる投信は、SMBC日興証券で扱っている国内投信約800銘柄の中で、モーニングスターレーティングが4つ星以上のものだけ。つまり、レーティングにおけるパフォーマンスがいい商品だけが提案されます」(伊坂さん)

モーニングスターレーティングとは、日本のモーニングスター社が投資信託のパフォーマンスを相対的に比較した評価のこと。

さらに、SMBC日興証券の口座があれば、オンライントレードである日興イージートレードを通じて提案された投資信託をそのまま購入することもできる。

現状と理想をポートフォリオで比較

もう1つのサービスは「リバランスする」機能。「はじめての1本を選ぶ」と同様に6つの質問に答えると、ユーザーの投資スタイルに合う理想的なポートフォリオが表示される。

さらに、現在保有している投資信託を入力すると、理想のポートフォリオと保有しているポートフォリオの一致度を診断してくれるのだ。ちなみに、SMBC日興証券で扱っていない投資信託でも診断できる。

左が理想的なポートフォリオ、右が保有している投信のポートフォリオ。一致度は、円グラフを見比べることで直感的に分かる。
左が理想的なポートフォリオ、右が保有している投信のポートフォリオ。一致度は、円グラフを見比べることで直感的に分かる。画像提供/SMBC日興証券

一致度が低い場合は、さらに「追加購入資金はありますか?」「リバランスで購入する投資信託は1銘柄としますか?」など4つの質問に答えると、理想ポートフォリオに近付けるためのリバランスを提案してくれる。

「リバランスする」では、理想的なポートフォリオを目指し、購入する投信、売却する投信を提案してくれる。SMBC日興証券の口座があれば、オンライントレードの日興イージートレードを通じて購入できる。画像提供/SMBC日興証券
「リバランスする」では、理想的なポートフォリオを目指し、購入する投信、売却する投信を提案してくれる。SMBC日興証券の口座があれば、オンライントレードの日興イージートレードを通じて購入できる。画像提供/SMBC日興証券

「投資信託は購入して終わりではなく、長期的に運用していくものです。そのため、保有している商品や現状のポートフォリオを見直すことが大切。そこで『fund eye』では、リバランスの機能を設けました。半年に1回程度の頻度で確認してもらえれば、目標から大きく逸れる可能性が下がると考えています」(伊坂さん)

「fund eye」はユーザー情報を保存できるため、2回目以降に使う際には、保有している投信が入力された状態で始められるところも魅力だ。さらに、利用料も無料。まずは気軽に、現状をチェックしてみよう。

トーク感覚で初めての投信を提案

現在は、SMBC日興証券の公式LINEを使って、「はじめての1本を選ぶ」を利用することもできる。

「LINEを使って会話する感覚でやり取りできるので、試しやすいと思います」(伊坂さん)

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時期は未定だが、「fund eye」の機能拡充として、リバランスを提案するお知らせメールやLINEのメッセージ配信も予定しているそう。お知らせが届けば、忘れずにポートフォリオを見直せる。

金融商品の提案に加え、現状と目標を比較できるサービスを備えた「fund eye」。投資を始めるきっかけにするだけでなく、長く付き合っていくことを意識したロボアドといえそうだ。これから投資を始める人も、既に投資している人も、チェックして損はないだろう。

(有竹亮介/verb)

【fund eyeのデータ】(2017年10月現在)
・サービス開始 :2017年5月23日
・サービスタイプ:提案型
・投資対象   :投資信託(モーニングスターレーティング4つ星以上)
・最低投資額  :1万円~
・手数料    :各投資信託により異なる(「fund eye」の利用料は無料)

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