「株主優待」の裏側に迫る!

保有株式数に応じてグレードアップ!ジュエリーがもらえる♪

心がときめく「4℃ホールディングス」のオリジナル優待とは

TAGS.
img_0094_resize

4℃ホールディングスのIRご担当。右から小塚さん、森山さん。

今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。

そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。

第4回目は、「保有株数に応じてグレードアップするジュエリー」が大人気の「4℃ホールディングス」です。

聞き手・撮影:優待好きFP 高山 一恵

――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?

実は、当社の優待の導入は比較的早く、1993年に導入しました。と言いましても、1993年当時は、現在の会社の形ではありませんでした。

そもそも当社は、十和織物株式会社として広島で創業し、その後十和株式会社、株式会社アスティへと名称変更しており、1993年は、アスティが広島証券取引所に上場している時です。

アスティのメイン事業は、卸売業なのですが、一部、会員制の小売事業として「ラポール」というお店を広島駅前に展開しておりました。(ラポールは、2017年2月20日閉店)。

そこで、株主様への特別入店カードと、ラポールでご利用いただけるご優待券をお配りしたのが優待制度の始まりですね。当初は、地元密着型の優待でした。

――では、現在の優待の形になったのはいつ頃なのでしょうか。

その後、アスティが2004年に単元株数を1,000株から100株へ変更するのですが、それにより株主様の数が拡大することや、広域化することが予測されましたので、同タイミングで優待制度を見直ししようということになりました。

アスティの子会社に4℃ブランドを展開する「株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツ」がありましたので、ラポールで使える優待券以外にも、4℃の商品券や、お店に行きづらい株主様に向けて、グルメギフトを用意し、選択型の優待制度にしました。

また、2000年10月にエフ・ディ・シィ・プロダクツが東証2部に上場しておりますが、その翌年の2001年にエフ・ディ・シィ・プロダクツとしての優待も開始しております。優待内容は、ブランド事業を展開していることから、株数に応じて、自社商品を贈呈しました。つまり、親子上場していて、それぞれの会社で優待制度を持っていたということですね。

今の形に落ち着いたのは、結構あとで、2009年になります。この年にCSR型の優待も取り入れたいと考え、商品優待券、オリジナル商品に加えて、日本水フォーラムへの寄付の優待も始め、3つの中から選んでいただく形になりました。

――御社の優待の歴史を感じますね。この他に優待内容で一押しポイントはありますか?

株主の皆様にできるだけお店に足を運んでいただきたいという想いがあったので、2013年に優待券の額面を引きあげています。

お店にお越しいただくことで、商品もさることながら、独自の接客手法であるコンサルティングセールスやお店の雰囲気を知っていただく良い機会になると思いますので、ぜひ、お店で使ってほしいと思っています。

とはいえ、優待券を使いたいと思っても、必ずしも、お店が近くにあるわけではないと思います。そのような株主様の利便性を高めることを考えた結果、2016年度からの優待で当社グループが運営しておりますオンラインショップでも利用できるようにいたしました。

img_0105_resize
――商品の優待券もとても嬉しいと思いますが、御社の優待品を楽しみにされている株主の方も多いと思います。優待品はどのように決めるのですか?

優待の中でも、優待品をご選択される株主の方は、半数以上いらっしゃいますので、期待していただいていると思います。

優待品の選定は、4℃ブランドを展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツの商品企画チームに任せています。その後、役員の協議を経て採用に至ります。

――優待品を考えるには、色々とご苦労がありそうですね。

はい。優待品は毎年変えていますので、大変ですね。
特に100株保有の株主様が数としては一番多く、優待品をどうするかは非常に悩むところです。

というのも、100株保有の株主様のご優待券の金額は2,000円なのですが、この金額を上回るものを優待品にもってくるわけにはいきません(笑)。

ただし、お店では、2,000円の商品は正直置いていないので、2,000円相当であり、かつ、4℃のブランドイメージに合ったアイテムをしっかり提供しなくてはいけないところが悩みどころですね。

――確かに4℃の店舗で2,000円の商品は見ませんね。かなり大変そうですね。

過去に100株保有の株主様向け優待品として、携帯できるジュエリーポーチを検討したことがあったのですが、2,000円相当という制約のなか、レザーは使えないので、合皮でサンプルを作ってみたのですが、どうしてもチープに見えてしまって、提案から外しました。

グレードを意識しながら、ジュエリーボックスやストラップなど、アクセサリーではなくても、ブランドイメージに近いもの、親和性の高いものを選ぶようにしています。

また、当社は、4℃、Luria4℃、canal4℃など、チャネルやターゲットに合わせて取り扱う商品別にブランド展開しております。
4℃は、百貨店を中心に、canal4℃は、駅ビル・ファッションビルを中心に展開しており、Luria 4℃は革小物を取り扱うブランドとして百貨店から駅ビルまで幅広く展開しています。

保有株数に応じて、優待品に採用するブランドは違いますが、どの株数の優待品でも株主様にご満足いただける内容となるよう、常に頭を悩ませています。

ちなみに、2017年2月末株主様向けの3,000株以上の株主様の優待品は、4℃のネックレスなのですが、ネックレスの素材に当社オリジナル素材のエターナルシルバーを採用しております。エターナルシルバーは、変色を起こしにくく、お手入れが簡単な普段使いしやすいシルバーで、非常にご好評いただいております。

img_0077_resize
――なるほど。細部にわたってこだわりを感じますね。商品選び以外でご苦労されている点はありますか?

ECサイトでの運用については頭を悩ませましたね。
他社では、ECサイト上でお買い物をすると、ポイントが付与されるところも多いと思います。日常生活でよく利用される商品やサービスであればポイントシステムは良いと思いますが、当社の商品は性質が違いますからね。
考えた結果、ECサイトで優待券を利用してお買い物をしていただいた場合、キャッシュバックをさせていただくという運用に落ち着きました。

その他には、当社の株主優待は、保有株数に応じ内容が段階的にグレードアップするうえ、選択式の優待制度となっておりますので、どれくらいの人がどちらの優待を選ばれるのかなど、発注見込みの難しさというのがありますね。

株主様の数が一番多い100株については、最近選択比率がだいたい同じなので、数量を見込んだうえで先にお作りしていますが、それ以外の優待品は、お申し込みいただいてからお作りしています。

――そうなんですか。100株以外は受注ベースで作っているんですね。優待をお届けするパッケージについてもブランドイメージを保つためには気をつかいそうですね。

はい。ブランドイメージを毀損しないように、優待品を入れるBOXは、店頭と同じものを使用して送らせていただいています。

そのBOXを入れる外枠の箱は、当社グループの物流会社である株式会社アロックスの協力を得て、綺麗な白箱を用意しています。その白箱に優待品の入ったBOXを入れて、落ち度のないようにお届けしています。

――優待の一押しの活用方法などはありますか?

4℃はブランドコンセプトとしてシンプル、上品、清楚といったものを大切にしており、プレゼントとしてもよく選ばれるブランドです。
ご自身で身につけられる以外にも、男性の株主様が、奥様、お嬢様、ご友人へのプレゼントとして活用していただくのも良いですね。

また、株主様のお住まいの地域によっては、4℃をはじめ当社が展開する各ブランドの店舗がないところもあります。そのような株主様には、ECサイトを通じて、当社グループの商品やサービスに触れていただき、当社グループのことをより知っていただけると嬉しいですね。

――では、最後に株主の方にメッセージをお願いします。

当社のコーポレートメッセージは「お客様の“笑顔”や“ときめき”のために」です。

“ときめき”を伝えるためのツールのひとつとして、優待制度を通じて、当社の商品やサービスを伝えていきたいと思っています。これからもご支援どうぞよろしくお願いします。

――本日は貴重なお話しをいただきましてありがとうございました。

【株主優待のプロフィール(データは2018年1月29日時点)】
●優待商品名:所有の株式数に応じて3つの中からいずれか1つ希望の商品を選ぶ(2017年度の例):

100株以上500株未満 ABCの3つの中から1つ選べる
A: 2,000円分の株主優待券
B: Luria4℃バッグチャーム
C: 1,000円の日本水フォーラムへの寄付
500株以上1,000株未満 DEFの3つの中から1つ選べる
D: 5,000円分の株主優待券
E: canal4℃ネックレス
F: 3,000円の日本水フォーラムへの寄付
1,000株以上3,000株未満 GHIの3つの中から1つ選べる
G: 8,000円分の株主優待券
H: Luria 4℃パスケース
I: 5,000円の日本水フォーラムへの寄付
3,000株以上5,000株未満 JKLの3つの中から1つ選べる
J: 12,000円分の株主優待券
K: 4℃ネックレス
L: 8,000円の日本水フォーラムへの寄付
5,000株以上 MNOの3つの中から1つ選べる
M: 15,000円分の株主優待券
N: 4℃ネックレス
O: 10,000円の日本水フォーラムへの寄付

●商品例:
・100以上500株未満: Luria4℃バッグチャーム
100
・500株以上1,000株未満: canal4℃ネックレス

500
・1,000株以上3,000株未満: Luria 4℃パスケース
1000

・3,000株以上5,000株未満: 4℃ネックレス

3000
・5,000株以上: 4℃ネックレス

5000

●年間予想配当金:65円(予定)
●優待+配当の利回り:2.99%(100株以上で500株未満の場合で換算)
●最低投資金額:28万3,800円(100株単位)
●優待に必要な投資金額:28万3,800万円(100株より)