払ってはいけない3つのNG支出
知らないうちに損している? 払ってはいけない3つのNG支出
提供元:Mocha(モカ)
節約を心がけているのに月末にはいつもピンチ。そんな人は、必要のない支出をしているかもしれません。
特に気を付けたいのが、自動的に口座から引き落としになっていたり、クレジットカード払いになっていたりする支出。毎月定期的に引き落とされるため、お金を払っている感覚が薄く、なんとなく続けてしまいがち。このような中には、現在の自分には不要な支出が紛れ込んでいることがあります。
今回はよくあるNG支出をピックアップしました。しっかりチェックをして、気付かないうちに損することのないようにしましょう。
NG支出1:見直していない生命保険の保険料
まずは、生命保険の保険料です。
生命保険は、ライフステージや社会保障制度などの変化にともなって、そのつど見直しが必要なもの。子供がいれば、誕生、進学、独立のタイミングで必要な保険金額が変わってきます。この場合、子供の成長とともに必要な保険金は減額していくと無駄がありません。
また、転職して収入額が変わったり、社会保険の加入状況が変わったり、あるいはマイホームの購入でも、必要保障額の見直しによって保険金額を減らせることがあります。
保険金額を減額すれば、その分毎月支払う保険料も安くなります。必要のない保障のために大切なお金を払うのはもったいないこと。暮らしが変わったら保険も見直して変えていきましょう。
生命保険だけではなく、医療保険やがん保険も同様です。医療の進歩は日進月歩、昔と今では治療方法が変わっているものもあります。特にがん保険は、入院・手術しか保障の対象になっていないと役に立たないことも。
現在のがん治療には、通院で抗がん剤の点滴をしていくような治療もあります。そうすると、入院も手術もしていないので、先ほどのようながん保険からは給付金が出ません。その一方で抗がん剤は高額になることも多いので、経済的な負担が大きくなってしまいます。
医療保険、がん保険は、医療をとりまく状況にあわせて見直すことも必要です。
NG支出2:使っていないクレジットカードの年会費
次に、クレジットカードの年会費をチェックしましょう。
節約に気を付けている人ならクレジットカードの年会費無料は基本中の基本、言わずもがなかもしれません。しかし、年会費無料にはいろいろな条件が付いていることが少なくありません。
たとえば初年度は年会費無料でも、2年目以降は、
・年会費が必要
・1年以内に一度以上の利用があれば年会費無料
・1年以内に一定金額以上の利用があれば年会費無料
・リボ払いの申し込みをすれば年会費無料
・WEB明細にすれば年会費無料
デパートやショッピングセンターなどの提携クレジットカードは、作った時にはよく利用していて、その後の年会費の心配もしていなかったかもしれません。ところが、その後引っ越したり、勤務地が変わったりすると利用するお店も変わります。また、好みが変わることもあります。
そのため、まさに「忘れたころに」年会費が引き落とされてしまいます。使っていないクレジットカードは解約を検討し、無駄な年会費を払わないようにしましょう。
多すぎるクレジットカードによる損はそれだけではありません。キャッシングやリボ払いの利用枠は、住宅ローンなどの大きなローンを組むときに影響することがあります。
住宅ローンなど金融機関から借り入れをする場合、無理なく返せる金額の算出に返済比率(返済負担率)を用います。
おおむね30~35%であることが多く、年収が400万円で返済比率(返済負担率)が30%とするならば、年間120万円が返済額の上限であると計算されます。1ヵ月あたり10万円ですね。
そして、月10万円の返済計画でローンが組めるかというとそうとは限りません。クレジットカードのリボ払いやキャッシングの枠があると、その分も返済額に加算されることがあり、希望通りのローンが組めないこともあるからです。
つまり、多すぎるクレジットカードのために、住宅ローンで借りられる金額が減ってしまうということ。
クレジットカードを軽い気持ちで作りすぎている人は要注意です。
NG支出3:使いきれていない各種会費
使い切れていないのに払い続けている会費などはないでしょうか。預金通帳は記帳して、クレジットカードの明細書はまとめて、少なくとも1年分は丹念に確認することが年に1度は必要です。
よくあるものとしては、スポーツジム、ケーブルテレビ、サプリメント、新聞・雑誌の定期購読、水やお茶などの年間契約、などでしょう。
確認作業の時、何に使っていて、今の自分にとって必要度はどのくらいなのか、すぐに思い出せないものは解約予備軍です。
最近はペーパーレス化が進み、預金通帳もクレジットカードの明細書もないことが増えています。すべてウェブで見るようにすればエコですし、金利や会費の優遇があることも多いのですが、支出の把握がしにくいことがデメリット。
ウェブ通帳、ウェブ明細ではきちんと確認することが難しいようなら、あえて紙にしてきちんと管理するのもひとつの方法です。
無駄な支出を減らし、大切なお金は有効に使うようにしたいですね。
(著者:ファイナンシャルプランナー タケイ啓子)
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