松井咲子の「投資、はじめます!」Vol.3
毎日のムダ遣いに気がついた松井咲子、家計簿を始める
連載第2回で毎日のムダ遣いに気がついた松井咲子さん。
生涯で必要になるお金は思いのほか多いもの。普通に働いてもらえる収入だけではなんとなく不安があるゆえ、お金を増やす一つの手段として “投資”を考える人も多いだろう。だが、そのためにどうやってお金を捻出すればいいのだろうか。今回は、“お金を貯めて増やすこと”について改めて学んでみよう。
高山「もしもの時や老後に向けて、備えはあるにこしたことはありませんが、考え出したらきりがないのも事実。取り急ぎ、もしもの時に備えて、年収1年分くらいの貯金をしておくことが大事です。それが難しければ半年分、最低でも3カ月分くらいは貯めておきたいですね」
ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんはこう語る。貯めておくべき資産の目安に、松井さんは…。
松井「それはすごくハードル高いですね。みんなどれくらい貯めているんでしょう?」
高山「すごく個人差はあると思います。0円の人から1000万円の人まで様々ですが、松井さんの年代の貯蓄額の平均は約300万円程度と言われています。目安として、30歳までに自分の年収分は貯めておきましょう。そうすると、いろんな転機への備えになるんです。出産のみならず、病気や交通事故なども急な出費に備えられますよね」
松井「私はあと3年…。う~ん、もっと時間がほしいです(笑)」
お金を貯めるには日々のおサイフを見直すべし。ちょこちょこ買いにご用心!
お金を貯めるといっても、いまの収支から更に月々一定額を捻出するのは難しいもの。そのためには、やはり生活費を見直すことが近道なのだとか。
松井「それなら私、あんまりお金を使わないタイプです! でもやっぱり漠然とした不安はあって、好き勝手使わない方がいいんだろうなっていう気持ちはあります。」
高山「『使ってないけどお金貯まらない』悩みはよく聞きますね。その理由のひとつが、ちょこちょこ買い。コンビニやプチプラコスメ、カフェでのついで買いなど、いつ使ったのかわからないけど、お財布からお金が減っていく…多くの人がこういう出費に不用心です」
松井「あー、それだぁ!物欲はない方ですが、つい物を集めちゃいたくなるクセがあって…1000円以下だと罪悪感も少ないから…」
高山「何にどれくらい使っているのかを洗い出してみるといいですよ。小さな項目だけ抜き出しても、『あれ?こんなに』というケースは多いんです」
何にいくら使っているのか…!? 洗い出すためには家計簿アプリが最適
そのために手っ取り早いのが、家計簿アプリだという。
松井「私はまったくやったことがないです(笑)」
高山「食べたものを記録するレコーディングダイエットをイメージしてみるとわかりやすいです。ダイエットのときにカロリーを把握するように、出費を書き出せばだいたい支出は減る傾向にありますね。現金を使わずクレジットカードだけで購入すると記録も残りやすくていいですよ。今はアプリも進化していて、カードの履歴を勝手に帳簿に追加してくれたり、レシートを撮影するだけでいいものもありますから」
松井「私の場合、ゲームセンターとかよく行きますね。電子マネーはお金を使ったという感覚があまりなくて。ガチャガチャでピッピピッピと使っちゃう…」
高山「私のお客様でもスタバで月5万円とか、忙しい人はコンビニ月20万とかなんてこともありましたよ。とにかくダイエットのつもりでレコーディングしましょう!」
お買い物が好きならデパート積立。コツコツやるのが投資の近道?
そしてお金にも働いてもらうことが大切だとか。
高山「松井さんが考える“働く”って、実際に行動しないとお金にならない行為のことだと思うんです。でも投資とは、不労所得。つまり働かずにお金を増やす行為なんですね。たとえば不動産投資。投資して購入した物件の家賃収入で、お金に働いてもらうという考え方なんです。不動産は難しくても株式や債券など様々な選択肢があるんですよ」
松井「でも、なんだか奥が深すぎて自分なんかが手を出しちゃいけない気もしますし…ホントに大丈夫なの? という不安はあります。マイナスになる可能性だってある。着実に増やせたらいいんですけど…」
高山「投資と呼ばれるものにはリスクがあって、投資先の業績などに応じて減ったり増えたりします。だからこそひとつのものに投資せず少額でもたくさんのものに投資して、リスクを分散させることも必要です。一攫千金より、着実にお金を増やしていくイメージがちょうどいいかもしれませんね」
そして、投資=大きな金額がないといけない、というのも誤解だと高山さんは語る。
高山「最初は皆さんそうですよ。どうしても元本割れ(目減り)するリスクが怖いんですよね。だから数百円、数千円からでもいいんです。私のお客様には3000円からコツコツやっている人もいますし、例えば買い物好きなら、百貨店が提供している毎月1万円12カ月積み立てると、13万円分の商品券がもらえる“友の会”などもいいですよ」
「それ、いいですね!」と語る松井さん。そのためにも原資となるお金との付き合い方を考える必要があると自覚がでてきたようで…。
松井「一度向き合ってみないとですね。だから、ちょっと家計簿を付けてみたいと思います。そしてそれを人に見せると良さそうですよね。ダイエットのトレーナーさんみたいに!」
高山「とことんお付き合いしますよ!」
というわけで、家計簿を付けることにした松井さん。果たしてどれだけの支出があって、どれくらい節約できるか。現在ガチンコレポートに挑戦中。気になる芸能人のお金の使い道を、のぞき見してみよう!
【Tips】
~今回学んだ初心者向けキーワード~
ちょこちょこ買い
普段意識しない毎日の買い物。生活必需品以外など、“ついで”が貯まって大きな額になるケースが多い。要注意!
家計簿アプリ
レシートのカメラ読み取り機能や、各種の帳簿システムや銀行や証券口座などと連携できるなど、スマホの家計簿アプリが進化中。手軽さと侮りがたい実力が魅力!
不労所得
労働の報酬や対価として得られるお金以外の収入のこと。たとえば、銀行の利子や不動産や株式への投資で得られるお金が、その代表格だ。
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