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【ロボアド】積立運用をシミュレーションできる「積立投資 ロボ・アドバイザー」
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いくつかの質問に答えることで、ニーズに合ったポートフォリオや投資信託を提案してくれるサービス「ロボアドバイザー(通称ロボアド)」。
今回は、積立投資での資産運用シミュレーションに特化した「積立投資 ロボ・アドバイザー」について、同サービスを運営している明治安田アセットマネジメント営業企画部の生方洋さんに聞いた。
金額や期間を調整してあらゆるパターンをシミュレーション
「積立投資 ロボ・アドバイザー」は、他社のロボアドと同様に、質問に回答して最適な資産運用術を導き出すものだが、その質問はたった3つ。毎月の積立に回せる金額と積立期間、自分の考えに近い投資プランを選ぶだけ。
「回答するだけで、完璧にユーザーの方が納得できるプランを提案できるとは考えていません。積立額や期間、リスクを検討するための手段としてロボアドがあると考えているので、最初は簡単な質問だけにして、使い始めやすいようにしています」(生方さん・以下同)
質問に答えて出される結果は、投資期間を満了した時に目標金額を達成できる確率と、元本割れを起こしてしまう確率。この時に出てくる「目標金額」は、積立額と期間から算出された一般的な額となっている。
「重要なポイントは『元本割れ確率』です。この数値が高ければ、運用していく中で、積立てた総額を下回る可能性が高いということになります」
結果のページでは目標金額や積立額、積立期間を変えることもできる。少しずつ調整しながら目標達成確率を上げ、元本割れ確率を下げるプランを組み立てることもできそうだ。
結果のページを下にスクロールしていくと、「今後の設定投資期間のシミュレーション」と「過去データ」を見ることができる。グラフで表示されるため、長期の積立投資が効率的な資産運用につながることが理解しやすい。
もちろん、結果として出てきたプランに沿った資産配分比率(ポートフォリオ)や具体的なファンドも提案してくれる。ファンドは明治安田アセットマネジメントが運用しているもので、投資プランに沿ったものが並ぶ。
つみたてNISA専用ロボアドも登場
「積立投資ロボ・アドバイザー」では、2018年1月からスタートしたつみたてNISAを使用した場合のシミュレーションができる「つみたてNISA ロボ・アドバイザー」も用意している。
つみたてNISAは、積立期間が最長20年のため、投資期間に関する質問は省かれ、毎月の積立額と投資プランに関する質問だけで、結果が出てくる。
「つみたてNISAの特徴は、何といっても非課税であることです。『つみたてNISA ロボ・アドバイザー』では、非課税によってどのくらい得をするかという部分も提示します」
一般的なロボアドサービスも展開
2017年10月にサービスを開始した「積立投資 ロボ・アドバイザー」の前身となるのが、2016年12月にオープンした「ロボアド&シミュレーション」。
「『ロボアド&シミュレーション』は、ロボアドだけでなく、総合的に資産運用を分析できるツールです。その中で、特に積立投資を分析する機能が好評だったので、『積立投資 ロボ・アドバイザー』として独立させました」
「ロボアド&シミュレーション」のロボアド機能は、5つの質問から、ニーズに合ったポートフォリオやファンドを提案するという内容。
「積立投資 ロボ・アドバイザー』と同様に、目標金額や積立額、投資期間を調整しながら、細かくシミュレーションできる。また、結果ページで表示される動画では、目標金額やポートフォリオを提案する理由を解説してくれるため、投資初心者でも理解しやすいだろう。
「ロボアド&シミュレーション」では、ロボアド以外に、「リスク・リターン分析」など、上級者向けのツールも揃っているため、長く付き合っていけるツールとなるだろう。
つみたてNISAも始まり、必要性が再認識されている積立投資。ロボアドで自分の将来をシミュレーションして、自分に合った積立投資を検討してみてはいかがだろうか。
(有竹亮介/verb)
【積立投資 ロボ・アドバイザーのデータ】(2018年3月現在)
・サービス開始 :2017年10月4日
・利用者層 :20~40代
・サービスタイプ:提案型
・投資対象 :投資信託(バランス型、アクティブ型など)
・最低投資額 :販売会社によって異なる
・自動積立金 :販売会社によって異なる
・手数料 :無料(投資信託に係る手数料は別途必要)
※記事の内容は2018年3月現在の情報です