世界のETFトレンドが分かる!
2018年2月 全世界ETFの資金フロー
ETFは証券取引所で株式のように取引される一方、上場している「投資信託」でもあることから、投資信託としての資金の出入りが日々発生している。世界中で様々な投資家が利用しているETFの資金流出入は、世界の投資家の動向を探るうえで重要な情報だろう。
そこで大手運用会社のブラックロックが2018年2月の世界のETF資金フローの状況や世界の投資家動向についてレポートを出しているので、以下でその内容についてご紹介しよう。
2018年2月のETF資金フロー
2月のETFへの資金流入額は68億ドルと、1月の記録的な1034億ドルから大幅に落ち込んだ。しかし、すべての資産クラスで落ち込みがみられたわけではない。
米国を除く株式ETFには242億ドルの資金が流入したが、その半分は日本株、新興国株及び米国を除く先進国株式のETFに集中している。また、ファクターETFには、マルチファクター型、モメンタム型及びバリュー型に主導される形で18億ドルの資金が流入した。
さらに、債券ETFには、短期債及び中期債を中心とした米国債券ETFに40億ドルの資金流入があった。なかでも広く米国債券に投資するETFは、投資家から引き続き人気を集めており、24億ドルの資金が流入。また、物価連動債ETFにも8億ドルの資金流入があった。
上記の資金流入の一方で、米国株式ETF及び社債ETFを中心とした資金流出もみられた。
米国株式ETFからは、2017年5月以来の233億ドルの資金が流出。大型株式型から143億ドル、セクター型(ヘルスケア、工業及び不動産)から35億ドル、高配当型から24億ドル、そして小型株式型から19億ドルの資金流出となっている。
ハイイールド社債ETF及び投資適格社債ETFからは、それぞれ42億ドル、26億ドルの資金が流出。前者は4ヶ月連続、後者は2ヶ月連続の流出となった。
ETFから見る世界の投資家動向
2月は米国株式の低迷がみられた中、米国を除く株式ETFへの資金流入が続いている。米国株式の伸び悩み、世界経済の改善や米ドル安が背景として考えられている。米国を除いた株式ETFへ資金流入が続いている点につき、注目すべき内容は、以下の3点。
● 株式ETFにおける年初来の資金流入の85%が米国株式ETF以外の株式ETFによるもの。これは、2009年以降でもっとも高い割合となっている。
● 新興国株式ETFへの資金流出は年初来190億ドルであり、2012年の540億ドルを上回るペースで推移している。
● 米国を除く先進国株式ETFへの資金流入は年初来540億ドルであり、2017年の2200億ドルを上回るペースで推移している。
(ブラックロック・ジャパン)