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「分配金込み基準価額」を見てみよう!

提供元:日興アセットマネジメント

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マンスリーレポートなどで確認できる基準価額の推移グラフは、「基準価額」と「分配金込み基準価額」の両方を掲載しています。「分配金込み基準価額」は、ファンドの運用成果を確認するうえでとても大切です。

そこで今回は、「分配金込み基準価額」について押さえていただきたいと思います。


普段、新聞などで目にする基準価額は、分配金(税引前)を払い出した後の価額で、実際にお客様が売買するときに使われるものです。分配金はファンドの中から支払われるため、払い出した分だけ基準価額は下がります。

一方、「分配金込み基準価額」は、分配金(税引前)を再投資した場合の理論上の基準価額で、マンスリーレポートなどの資料には、「基準価額」と「分配金込み基準価額」の両方を掲載しております。

「分配金込み基準価額」は、「基準価額」に分配金を単純に上乗せして求めているのではなく、決算日に分配せずに運用を続けたと仮定して計算した理論上の基準価額です。

「基準価額」は分配金がファンドの外に払い出されるためその部分については価格変動の影響を受けませんが、「分配金込み基準価額」は分配金がファンドの中に留まっているわけですから、その後の価格変動の影響を受けることになります。結果、ファンドの投資対象が値上がりしているときには「分配金込み基準価額」の方がより増えるし、値下がりしているときには「基準価額」の方が減りが少なくなります。

「分配金込み基準価額」は、次のように計算されます。

<初回決算日当日>
分配金込み基準価額 = 前営業日の基準価額×(1+日次の騰落率)
日次の騰落率 = {(決算日の基準価額+分配金)÷前営業日の基準価額}-1

<初回決算日の翌営業日以降>
分配金込み基準価額 = 前営業日の分配金込み基準価額×(1+日次の騰落率)
日次の騰落率 = {(当日の基準価額+分配金※)÷前営業日の基準価額}-1

※決算日以外の日は、分配金はゼロになります。

「分配金込み基準価額」は、過去3ヵ月、6ヵ月、1年、設定来など騰落率を計算する際にも使われます。また、設定日や分配方針の違いなどにより基準価額の水準が異なるファンドと比較する場合、この騰落率を見ることで比較することができます。

「分配金込み基準価額」は、「(分配金控除後の)基準価額」では伝えることができないそのファンド本来の運用成果をおおまかに掴むことができ、どういった値動きをするファンドなのかを把握する上でも、ぜひ「分配金込み基準価額」を活用してみてください。

(日興アセットマネジメント)

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