FP Cafe「みんなのマネー相談」

夫59歳・妻40歳の年の差婚、賃貸暮らしとマンション購入どちらが賢明?

提供元:Mocha(モカ)

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今回、FP Cafe「みんなのマネー相談」に投稿された相談は、「結婚して8年目の年の差婚ですが、賃貸暮らしとマンション購入どちらが賢明?」というもの。

ファイナンシャルプランナーの中村芳子さんが、家計分析の上、アドバイスしています。一緒に相談内容を見ていきましょう。

※ FP Cafeとは、あなたの思いに共感し、理想とする人生を実現するまで、共に歩んでくれる「伴走者」が見つかるサービスです。数十名の女性ファイナンシャルプランナーが在籍しています。

▼相談者プロフィール
年齢:夫 59歳、相談者 40歳
職業:夫 非常勤講師、相談者 フリーランス
住居:賃貸(マンション)
貯金:夫 約2000万円(相続金のみ)、相談者 約600万円
年収:夫 350万円、相談者 300〜350万円
月収:夫 30万円、相談者 25万円
月の支出:23.5万円
[内訳] 家賃18.2万円、光熱費約2.3万円、食費約3万円

今回の相談内容(東京都 40代 あかりさんからの投稿)

●賃貸を続けるべきか、マンション購入しても良いか

はじめまして。アメリカ人の夫(永住権あり)と結婚して8年目になります。夫には持病があり、2人の間の年の差もあるので、子供はつくらず夫婦で生きていこうと決めています。

去年、夫の父親が亡くなり、約2000万円の相続金を夫がいただくことになりました。長らく賃貸暮らしをしてきましたが、このお金を頭金としてマンションを買うべきか。それとも貯蓄に回して賃貸暮らしを続けるべきかで悩んでいます。

私はフリーランスの仕事をしていて、毎月家賃を払い続ける生活を一生続けることに漠然とした不安があり、夫は夫で、今の自分の年齢からローンを組んでマンションを買うということにあまり積極的になれない状態です。

マンションを購入するとしたら、希望の条件(都内・2LDK等々)で探すと4000~4200万円前後の物件が相場のようです。

夫の意見としては、相続金はすべて貯蓄し、自分が死んだ後に私が一人で暮らすマンションを買えばいい、とのことです。それも一理あるかとは思うのですが、私としては2人とも元気で働ける今のうちにマンションを購入しておくのが後々の生活が安全なのではないかとも考えています。

私どものような夫婦の場合、賃貸で暮らし続けるか、マンションを購入するか、どちらが経済的に安心があるでしょうか。また購入するとしたら住宅ローンはいくらぐらい借り入れるのが適当でしょうか?

ファイナンシャルプランナー中村芳子さんのアドバイス

●住宅ローンを借りられるかどうかを確認

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村芳子です。

アメリカ人のご主人と二人暮らし。最近、夫に2000万円の遺産が入ったが、これを元に住まいを買うべきか悩んでいるとのご相談ですね。文面から、あかりさんは買いたい、彼は買いたくないとお察しします。

まず、現実に「買えるか」という問題があります。というのは、彼が非常勤講師で59歳、あかりさんがフリーランスという状況だと、住宅ローンを借りることが簡単ではないからです。あかりさんの収入が過去3年以上安定していれば、あかりさんが住宅ローンを借りられる可能性がありますが、雇用が保証されていない彼はむずかしいかもしれません。

●自分が住宅ローンを借りても、自宅を買いたいのか

そこで、あかりさんへの質問は、「自分が住宅ローンを借りても、自宅を買いたいか」です。

4000〜4200万円の物件を想定していますが、2人家族であれば、少し小さめ(60㎡くらい)の中古物件で3500万円くらいに抑えたいところです。

たとえば、こんな資金プランが考えられます。

価格:3500万円
諸費用:300万円(総費用3800万円)
自己資金:2000万円(遺産から1800万円、あかりさんの貯金から200万円)
住宅ローン:1800万円

住宅ローン1800万円を金利1.5%、期間20年で借りると、月々の返済額は約8万7000円になります(25年だと7万2000円)。

マンションを買うと、これに加えて管理費と修繕積立金(月2〜3万円)、固定資産税(年5〜20万円、いずれも物件による)がかかります。ならすと、マンション購入後の住宅費は月11〜12万円くらいでしょう。

住宅ローンを借りられるかどうかは、実際に申し込んでみないとわかりません。申し込みはいつでもキャンセルできるので、良さそうの物件(割高な新築ではなく、必ず中古を)をみつくろい、試しに申し込んでみることをお勧めします。

あかりさんのような、インターナショナルカップルは、住まいや老後の資金設計が、ドメスティックなカップルよりも複雑になります。

弊社アルファアンドアソシエイツは、国際カップル向けの英語でのFPコンサルティングも行っています。

日本に家を買うべきかどうかは、これからずっと日本に住むのか、公的年金の状況はどうなっているのか、これからの収入や支出の見込みは、など、複数の条件を考えてから決めるべきです。

ご相談いただくと、ご夫婦のより詳しい状況に基づいた、最善のプランを提案できます。
追伸、私の夫はアメリカ人で、私はアメリカ在住の経験があります。

(提供:FP Cafe)

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