お金が貯まる時期・出ていく時期は? 人生の「見える化」にチャレンジしよう!②
提供元:たあんと
ステップ2 「いつごろ」という時間感覚を持ってみよう
ステップ1では、「人生の3大資金」と「思わぬ出費」について説明しました。でもその金は今いっぺんに必要なわけではありません。「いつごろ」必要になりそうかはおおよそ検討が付きますから、それまでに逆算してお金を準備しておくことが大事です。
では、人生においてお金が貯まっていく(貯めていく)時期、お金が出ていく時期を「見える化」してみましょう。
「いつごろ」か、を大まかにイメージしよう
貯蓄額の推移を見たときに、最初に取り崩すのは結婚時が多いようです。その後、子供が誕生すれば養育費などで基本的な生活費が膨らむので、貯蓄が増えるペースも鈍化します。
その次に大きく取り崩すのはマイホームの購入時で、一般的には貯蓄を頭金に充てます。その後は、住宅ローンの返済や子供の教育費で基本的な生活費はさらに膨らみ、40代までは貯蓄がなかなか積み上がらないことが多いようです。
しかし子供が巣立つ50代あたりから、再び貯蓄額が増加し始めます。そして貯蓄額がピークを迎えるのは退職時です。その後は年金受給者になりますが、多くの場合、年金だけでは老後資金をまかなえないため、少しずつ貯蓄を取り崩していきます。
若いうちから「見える化」すれば、予測を立てやすい
注意が必要なのは、ここで取り上げたのはあくまで過去の典型的なパターンだということです。今後も同じように推移するとは限りません。
ひょっとしたら今後の給料アップや退職金はあまり期待できず、貯蓄さえ難しい時代になるかもしれません。公的年金も給付水準が増えるとは考えづらく、毎月の不足額はさらに増加する可能性もあります。貯蓄を取り崩すペースが早まれば、いずれ底をつき、老後の生活が破綻することだってありえるのです。しかし、若い時からライフプランをしっかり考え「見える化」を心がければ、予測も立てやすく準備もしやすくなります。