「つみたてNISA」対応ファンドもひと目でわかる
【ロボアド】シンプル操作でサクサク使えるファンド選びツール「CAPTAIN One」
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複数の質問に答えていくと、個々のリスク許容度や最適なポートフォリオを診断してくれる「ロボアドバイザー(通称ロボアド)」。
今回は、シンプルで使いやすく、未来のシミュレーションもしてくれる「CAPTAIN One」について、同サービスを運営しているアセットマネジメントOne投資信託情報サービス部長の花村泰廣さんに聞いた。
7つの質問でリスク許容度・ポートフォリオを診断
「アセットマネジメントOneはファンドを運用している会社ですが、ただ商品を提供するだけでなく、“貯蓄から資産形成へ”といった世の中の流れに貢献するため、2017年11月に『CAPTAIN One』をリリースしました」(花村さん・以下同)
「CAPTAIN One」は提案型のロボアド。年齢や年収、想定している投資期間、リスクに対する考え方、積立投資をするかなど7つの質問に答えると、リスク許容度が診断され、おすすめのポートフォリオが提示される。
PCでもスマホでも、選択肢を選ぶとすぐに次の質問に移り、サクサク使えるため、手間を感じない。7問すべてで1~2分かからずに答えられるだろう。
リスク許容度は5段階で診断され、「1」がリスクを低く抑える保守型、「5」がリスクを高く取る積極型となる。
そして、診断されたリスク許容度に対して、効率的な組み合わせのモデルポートフォリオが提示される。株式や債券、REITなど7資産10種類を組み合わせ、あるリターンのもとでリスクが最も少なくなる組み合わせを選択する「平均分散法」で最適化を行ったポートフォリオになっている。
さらに、推奨されるモデルポートフォリオで運用した場合の将来チャートも表示される。1つは、100万円を元手に、過去1~10年間運用した場合の過去実績。もう1つは、100万円を元手に、将来5~20年間運用した場合のシミュレーション。
低コストのノーロードファンドを提案
診断ページでは、アセットマネジメントOneのファンド「たわらノーロード」シリーズを中心に、モデルポートフォリオのリスク許容度に合った具体的な商品を提案してくれる。
提案は「インデックス型ファンド」と「バランス型ファンド」の大きく2つに分かれるが、既に投資を始めているなどして、各資産の投資信託を自分で購入や調整したい場合は「インデックス型ファンド」を参考にするといいだろう。
資産配分の調整や運用そのものをまとめて任せたい場合は、株式や債券といった資産が1つのパッケージになっている「バランス型ファンド」を選択するといいだろう。「たわらノーロード 最適化バランス」は、リスク許容度にリンクするように「保守型」~「積極型」の5タイプ用意されている。
「『たわらノーロード』シリーズは、基本的に購入・売却時手数料なしで、信託報酬も低く抑えたファンドです。ファミリーファンド方式で運用しており、例えば先進国株式インデックスであれば、純資産総額3030億円(2017年6月1日時点)のマザーファンドの中のベビーファンドの一つとして運用しているため、資金の流出入にも対応しやすく、トラッキングエラーが生じにくいというメリットがあります」
各ファンドの「詳細」をクリックすると、それぞれの基準価額や月次レポートを見ることができるページに飛び、そこからファンドを販売している銀行や証券会社などのサイトに移動することもできる。実際に購入する場合は、各金融機関で申し込もう。
シミュレーションツールも用意
「『CAPTAIN One』の診断ページから飛べる『シミュレーションOne』では、具体的な投資金額などを入力することで、どの程度のリターンとなるかシミュレーションできます」
毎月の積立額または目標額を定め、積立年数や投資する対象資産などを選択すると、一定条件のもと資産運用のシミュレーション結果が表示される。予想収益率以外に、各シナリオも表示され、比較しやすいよう積立総額も示される。
自身のリスク許容度に合うポートフォリオを知った上で、運用結果をシミュレーションで見ることができると、資産運用をより具体的にイメージしやすくなるだろう。
シンプルなつくりで、結果もわかりやすい「CAPTAIN One」。個人情報を入力する必要はなく、無料で使えるため、まずは気軽に試してみよう。楽しみながら、実感を持って投資について知れることだろう。
(有竹亮介/verb)
【CAPTAIN Oneのデータ】(2018年6月1日現在)
・サービス開始 :2017年11月
・利用者層 :20~60代
・預かり資産額 :約588億円(「たわらノーロード」シリーズ合計の純資産総額)
・サービスタイプ:提案型
・投資対象 :「たわらノーロード」シリーズのインデックスファンド、バランスファンド
・最低投資額 :販売金融機関による
・自動積立金 :販売金融機関による
・手数料 :無料(投資信託に係る手数料は別途必要)
※記事の内容は2018年8月現在の情報です