過去のお金の使い方を振り返り、不要な支出を整理&削減しよう

お金の改善点が見えてくる! 通帳&明細見直しポイント

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通帳

なかなかお金が貯まらない原因を突き止めたいが、何をどう分析したらいいのかがわからない…という人も多いのではないだろうか。

ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんいわく、「まずは、通帳やクレジットカードの明細を見返してみましょう」とのこと。通帳や明細から、どんなことが見えてくるのだろうか。

半年分の通帳を見返すと自分のクセが見える

まずは、通帳の振り返り方を教えてもらった。

「メインで使っている口座の通帳を、定点観測してみましょう。月末、給料日、クレジットカードの引き落とし日、いつでも構いませんが、毎月同じ日の残高を比較し、増えていれば黒字、減っていれば赤字ということになります」(風呂内さん・以下同)

毎月赤字が続いているようであれば、支出を削減する必要がある。たまに赤字になっている場合は、赤字になった月の支出を振り返れば、改善点が見えてくる。

「また、半年分の通帳を見返すと、『改めて見ると家賃が高いな』とか『ATMでの引き出し回数が多いな』とか、使い方のクセや固定費の高さに気づくことができます。『この引き落としは何のものだっけ?』と、利用していないサービスの解約忘れを思い出すこともあるでしょう」

例えば、3万円を引き出した1週間後に2万円引き出していたら、1週間で3万円使っていたことに気づける。「使いすぎだったな」と反省、改善につなげていけるだろう。

「通帳は月1回記帳できるとベストですが、銀行に行く時間が取れない場合は、ネットバンキングにログインしてネット通帳を見返してみましょう」

明細を見返して不要だった支出を整理

クレジットカードの明細は、通帳とは違った観点で見直すことができるそう。風呂内さんは、「通帳は資産管理、明細は支出管理のイメージ」と話す。

「日付や店名が細かく出てくるクレジットカードの明細を見返すと、不要だった支出を知ることができます。一つ一つの項目を見ながら『この洋服は買ったけど着てないな』『スポーツジムの月謝、払ってるけど行けてないな』など、活用できていない支出に印をつけていきましょう」

印をつけた消費の合計額は、貯金できる可能性があった金額といえる。具体的な数字が出てくると、「無駄遣いをなくそう」という感情が働きやすくなるそう。

「もし、通えていない習い事の月謝や乗り気じゃない飲み会の費用など、活用できていない出費がパターン化していたら、払わないように改善するだけで、支出が大きく減る可能性が高いです。また、クレジットカードを複数枚併用していると、明細が分散して把握しづらくなるので、枚数を絞ることを検討しましょう」

通帳も明細も、ただ記録として残しておくのではもったいない。自分のお金の使い方を知るためのツールとして、大きな役割を果たしてくれそうだ。

「通帳や明細を見返し、分析する、というステップが大切です。単純に支出を減らすのではなく、自分が納得のいくものにお金を割けているかどうかという観点で、見ていくことも重要。『無駄だな』と思うものを、減らしていきましょう」

特別な手続きをしなくても手に入る通帳や明細で、まずは自分のお金の使い方のクセを知ろう。自ずと改善点が見えてくるはずだ。
(有竹亮介/verb)

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