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波乱の1年の締め括りに知っておきたい相場格言

提供元:SMBC日興証券

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Marketing and finance concept. Business people working together and developing a successful business strategy. Vector Illustration.

2018年も波乱の1年として、終わろうとしています。

良好な経済の更なる伸長に対する期待を背景に堅調に始まった株式市場でしたが、米金利上昇をきっかけに、ヘッジファンド等のプログラム売りに押される形で、高値から約15%も下落。

企業決算発表での好調な企業業績に支えられ、株価は回復しましたが、その後も米中通商協議の動向に一喜一憂される展開が継続。

米中間選挙に向けて日経平均は年初来高値を更新するも、米中通商協議の激化を背景とした企業業績に慎重な見方が増えるなかで、株価は年末にかけて調整色を強めています。

特に、秋口以降は、本邦企業の中間決算発表に併せて通期の業績の上方修正が期待されていたにもかかわらず、結果として通期の会社営業利益を修正した408社のうち、下方修正した企業数は227社と55.6%の企業が先行きのスローダウンを見込んでいるという結果になりました。

『思い入れ違い時は、早手仕舞い、行き付けを見るべし』という相場格言は、予想が大きく外れたならば、早々に一旦手仕舞ったうえで、動向を見極めることが重要であるということを指しています。まさに、年度後半にかけては、そういうタイミングなのかもしれません。

もちろん相場ですから、大きく下がった時は買い戻され、上がってくれば売りに押されるということを繰り返すことが考えられます。

おおよそ2018年2月に見られた株価の急落も、2月月初に始まり、3月26日に底打ちしており、約50日間の調整でした。

こうした短期的な調整は、米中通商交渉や英国のEU離脱交渉等を材料に、今後も出現する可能性は高いと考えられますが、現時点において金融システムを揺るがすような大規模な株価調整につながる材料は見当たりません。

大切なことは、相場がこう着状態に陥り、先行き不安などに押されるような局面になっても、同様に冷静に企業の業績の先行きと相場の方向性を見つめることであると考えます。

『弱気理、世にあらわれ出れば皆弱気、何時にても買いの種蒔け』

市場が弱気ムードに陥るときでも、各企業は地道に努力をしている訳ですから、今後の成長を見極めることが出来れば、安く投資を実現することも可能です。

まさに『…何時にも買いの種蒔け』ですので、2019年に向けてしっかりと種蒔きの準備をしておくことが重要になるのかもしれません。

『辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、
丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる』

来年は、「亥」。じっと見つめて判断し、次の行動に移すには絶好の時なのかもしれません。

皆様のご投資に、大いなるリターンがございますことをお祈り申し上げます。

(提供元:SMBC日興証券)

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