キャッシュレス決済は進んでいるの? 

現金派、キャッシュレス派、それぞれの「お財布の中身」を見せてもらった

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普段、あまり見る機会のない他人の財布の中身。電子マネー派で現金は必要最小限という人もいれば、逆に現金がないと落ち着かない人もいるでしょう。政府がキャッシュレス化の推進を打ち出すなか、世間の「お財布事情」はどうなっているのでしょうか?

そこで、現金派、キャッシュレス派、それぞれの財布の中身を見せてもらいました。

お財布事情調査〜現金派〜

まずは、「現金派」の財布の中身を拝見していきます。

【1人目:櫻井さん】
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「基本的に現金で決済しています。給料が手渡しでの現金支給なので、あまりお金を下ろすこともありません。クレカは2枚持っていますが、あまり使ってないですね。でも、楽天カードはポイントが貯まりやすいので、提携しているお店では使うようにしています」
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「ポリシーとして、財布の値段よりは多く現金を入れておきたいです(笑)。だから、お財布には3万円以上、カードも必要最低限しか入れてません。あと、小銭が多いとポケットが重くなってしまうので、家に帰ったら余った小銭は貯金箱に全部入れてしまいます」

【2人目:山口さん】
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「予定が多く決まっている月は、最初に5万円を下ろしています。基本はそのお金でやりくりしていき、なくなったら3万円ずつ下ろしていきますね。私は現金の決済が多いので、財布には常に最低5000円は入れておきたいです」
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「クレカは1枚持っていますが、『携帯電話代』や『公共料金』など毎月、固定で引き落とされる決済用か、もしくは仕事で海外に行った時にしか使いません。私は支出が把握しやすい現金払いのほうが安心します」

【3人目:Oさん】
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「僕は現金払いしかしません。というより、クレカを持っていないので現金払いしかできません。過去に持っていたことはあるのですが、つい使いすぎてしまうのでやめました。また、手元にお金があると使ってしまうので、遊びや飲み会などの予定が入るたびに1万円ほど下ろすようにしています」

「クレカではないですが、キャリア決済のできるカードは常備しています。スマホアプリで簡単にチャージできますし、使いすぎ防止にも役立っているので、いざという時は便利です」

【4人目:三宅さん】
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「常に入れている額は決まってないですが、一回で下ろす額は3万円です。クレカはネットショッピングくらいでしか使っていません。ポイントの還元は魅力的ですけど、意識して使おうとは思わないですね」
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「代わりにお店のポイントカードは意識して使っています。以前は財布の中にポイントカードがかさばるほど入っていたのですが、最近はスマホでポイントカードを管理するようになったので楽チンになりました。まだ、私はキャッシュレスより現金のほうが使いやすいですね」

【5人目:Sさん】
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「私も日常的な買い物などは現金派なので、お財布にはいつも1万円ほど入れています。ただ、大きな買い物をする時はクレカやキャッシュレスで決済します」
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「きっかけは韓国に行った際、洋服屋さんがモバイル決済しか受け付けてなかったので『※PayPal(ペイパル)』に登録しました。支払い時、自分のカード情報や銀行口座情報がお店側に伝わらないので安心です。それと、私はたまに財布を忘れてしまうことがあるので、Suicaやクレカをスマホで管理できる『Apple Pay』も利用しています。……でも、基本的には現金派です(笑)」 ※PayPal(ペイパル)…世界2億人以上が利用するオンライン決済サービス

お財布事情調査〜キャッシュレス派〜

【1人目:照井さん】
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「基本的には、クレカとSuicaで決済し、支払いはApple Watchです。クレカは5枚ほど持っているのですが、メインで使っているのはANA提携の『アメリカン・エキスプレス』(以下アメックス)。仕事柄、全国を飛び回るため、ANAのマイルがすぐに貯まりますし、還元率が高いのが魅力です。1ヶ月の決済額は50万を超えることもあるのでポイントがすぐに貯まりますよ」
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「名刺入れの中には、数千円とクレカを2種類、そしてSuicaを入れています。財布は別に持っていますが、普段はバッグの中にしまっていますね。クレカのメリットは、使えば使うほど与信枠が広がることや還元されたポイントで資産運用もできるのが面白いです」
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「一応、名刺入れや財布を忘れた時のために『Apple Pay』でもクレカやSuicaは登録しています。ちなみにアメックスは年会費がやや高いかもしれませんが、コンビニで20%もキャッシュバックされたり、映画が安く観られたりするなどのキャンペーンも充実しています。お店のポイントカードは持ち歩かない僕ですが、マイルやキャンペーンだけでも満足しています」

【2人目:中野さん】
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「僕はキャッシュレス派ですが、現金も2万円くらいは持っておきたい。急な飲み会や病院に行く時でも、このくらいあれば安心ですからね。逆に言うと、常にそれくらいの現金を常備しておくために、日頃の買い物はなるべくクレカで済ませるようにしています。ちなみに色んなお店に対応できるよう、3枚のクレカを持ち歩いていますよ」
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「提携店ごとにクレカを使い分ければポイントも貯まりやすいし、ガソリンを給油する際も割安です。ただ、いくら使ったかをついつい忘れてしまうので、限度額にいかないように気をつけています(笑)。財布のマイルールとしては、お金が戻ってくるようにお札の向きを逆向きに揃えて入れています」

【3人目:Kさん】

「私は買い物も税金もクレカで支払っています。財布には4枚のクレカが入っていますが、重宝しているのはSuica機能の付いた、この1枚ですね。旅行が趣味なので、JALのマイルを貯めるには1枚のカードをたくさん使ったほうがお得なんです。年間で2~3回はただで飛行機に乗ってるんじゃないかな」
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「Suicaも残高が少なくなったら自動でチャージされる設定にしているので便利です。ちなみに現金はあまり使わないのですが、下ろす際は1回あたり2万9000円にしています。千円札のほうが使いやすいですから」

【4人目:伊藤さん】
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「普段の買い物はApple Watchを使ってSuica払いにしています。残高が少なくなったら、Apple Payですぐにチャージできますし、財布やスマホを出さずに片手で支払うほうがスマートじゃないですか?(笑)」
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「クレカは『Amazonゴールド』を1枚持っています。もちろん、アマゾンで商品を購入すればポイントの還元率も高いのでお得です。……つい買いすぎてしまうんですけど(笑)」
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「お店のポイントカードは持たない主義なので財布もコンパクトなんですよ。現金も1万〜2万円ほどですし、カードも3枚しか持ち歩いてないですね。それと、小銭は極力持ちたくないので、お釣りはポケットに入れて、自宅の最寄り駅でSuicaにチャージしています」

【5人目:Mさん】

「以前までは、大きい買い物はクレカ、小さい買い物はSuicaでした。クレカは2枚持っていますが、還元率の高い楽天カードをメインに使っています。本当は小さい買い物でもポイントを貯めたいからカード払いにしたかったんですけど、1000円を超えないと恥ずかしくて(笑)。でも、今は「※PayPay(ペイペイ)」で支払っています。クレカに比べて、出す手間も省けますし、気軽に使えます」
※PayPay(ペイペイ)…バーコードやQRコードがベースの決済サービス
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「今はキャンペーン中(※)のため20%還元されますし、抽選に当たれば全額キャッシュバックされます。しかも、ソフトバンクユーザーは当たる確率が10分の1ですよ? 使わない手はないです。あと、ビックカメラにはPayPayが導入されています。キャッシュバックのチャンスに加えて、ビックカメラポイントまでゲットできるのでお得です。ちなみに先週、ニンテンドースイッチのゲームソフトが抽選で当たりました(笑)」
(※)キャンペーンは終了しました。
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「とはいえ、財布にも常に3万円は入れておきたい。マイルールとしては、お金を使いすぎないように家計簿をつけ始めたくらいです。キャッシュバックがあっても、何にいくら使ったかは把握しておきたいですからね」

10人の財布を見てきたが、まさに十人十色。使用した金額が目に見えて分かる現金派、スピーディーな決済かつポイントが還元されるキャッシュレス派、いずれにもメリットが感じられた。日本全国でみるとキャッシュレス決済はまだまだ普及してないが、これから需要が高まっていくにつれ、財布の中身も変わっていくのかもしれない。

取材・文:小野洋平(やじろべえ)

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