5000円分の基礎化粧品が届くって本当!?
女性に人気! オトクな株主優待10選
投資に興味はあるけど、チャートの見方がわからないから企業を選びようがない…。そう考えている投資初心者の女性は、「株主優待」に目を向けてみてはいかがだろうか。株を保有することで、化粧品や商品券がゲットできるかもしれない。
ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、All About「新興国投資・ETF」ガイドを務めるマネーライターの大山弘子さんに、女性に人気の株主優待実施企業を教えてもらった。
※優待内容・株価・配当利回りは2019年3月22日現在のものです
女性人気の高い化粧品メーカーやアパレルショップにもオトクな優待あり
「まったく知らない企業には、興味が湧かないものでしょう。普段使っている化粧品やカフェなどの企業に目を向けてみると、気になる株主優待が見つかるかもしれません。また、配当利回りが高いところは、投資額に対して魅力的な水準の配当金も受け取れます」(大山さん・以下同)
●ノエビアホールディングス(コード:4928)
小売店向け化粧品から高級基礎化粧品まで、幅広く展開。常盤薬品を傘下に置く。100株以上保有で、大豆イソフラボン含有の「なめらか本舗」シリーズなどを含むグループ製品セット2000円相当分が届く。近年、業績も好調で、安心して保有できそう。
●ヤーマン(コード:6630)
美顔器や化粧品を扱う健康機器メーカー。100株以上を2年未満保有で5000円相当、2年以上保有で1万円相当の自社製品セットが受け取れる。カタログの中から好みのセットを選べるところも、うれしいポイント。
●丸井グループ(コード:8252)
首都圏を中心にファッションビルなどの商業施設を展開。100株以上保有で年2回、3月と9月に店舗で使える買い物券1000円分と通販で使えるWebクーポン1000円分が進呈される。さらに、3月にはエポスポイント1000円相当も受け取れる。1年間保有していれば、合計5000円分オトクに買い物できる。
●アダストリア(コード:2685)
「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「ニコアンド」「ジーナシス」など、カジュアルファッションブランドを多数展開。100株以上保有で、自社ブランドの店舗で利用できる商品引換券3000円分を受け取れる。2年以上保有で5000円分にアップ。
●J. フロント リテイリング(コード: 3086)
百貨店の「大丸」と「松坂屋」が統合して誕生。2017年4月には「ギンザシックス」を開業。100株以上保有で、自社グループ百貨店での買い物が10%割引になるお買い物ご優待カードが発行される。年間利用限度額は3年未満保有で50万円、3年以上保有で150万円。配当利回りは2.70%。
いつものカフェでの1杯も優待券で
●コメダホールディングス(コード:3543)
「珈琲所 コメダ珈琲店」を中心に展開。100株以上保有で2月末と8月末に、専用電子マネー「KOMECA」に1000円分ずつチャージできる。配当利回りは2.34%。
●サンマルクホールディングス(コード:3395)
「ベーカリーレストラン・サンマルク」をはじめ、さまざまなジャンルの飲食店を手掛ける。100株以上保有で、サンマルク株主優待カードが1枚進呈される。「サンマルクカフェ」「鎌倉パスタ」など自社グループ店舗で提示すると、飲食料金が20%引きに。配当利回りは2.39%。
●ダスキン(コード:4665)
主力事業は清掃用品レンタルだが、「ミスタードーナツ」などのフードサービスも展開し、「モスバーガー」とも提携。100株以上保有で、飲食店舗で使える優待券500円分2枚が、3月と9月の年2回受け取れる。3年以上保有で500円分を1枚追加贈呈。また、優待品の代わりに、社会貢献活動への寄付も選べる。
●ドトール・日レスホールディングス(コード:3087)
「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオールカフェ」「星乃珈琲店」などを、全国的に展開。100株以上保有で、各店舗利用時に使える株主ご優待カード1000円分が進呈される。
●柿安本店(コード:2294)
「柿安ダイニング」「上海DELI」といった惣菜店や日本料理店を展開する老舗。100株以上保有で、各店舗で使える優待利用券1000円分が進呈される。配当利回りが3.05%あるところも魅力。
「権利付き最終日」に保有していないと優待は受けられない!?
株主優待を期待して個別株を購入する場合、注意するべきはそのタイミングだという。
「株主優待を受け取るためには、各企業が定める権利確定日の3営業日前(権利付き最終日)に、株を保有している必要があります。例えば、権利確定日が5月31日であれば、5月28日までに購入していれば、株主優待の権利が獲得できるんです」
ただし、権利確定日が近づくと、その株を買いたい人が増えて、株価が上昇しやすくなるという。大山さん曰く、「権利付き最終日を過ぎると株価が下がる傾向があるので、株主優待のために焦って高値で買うより、その時に買う方がいいかもしれません」とのこと。
「企業によっては、長期保有によって優待内容がグレードアップしていくところもあります。株を買う前に『Yahoo!ファイナンス』などの投資情報サイトで業績をチェックして、業績が好調で長く持てそうな企業を選ぶことも大切です」
普段使っている化粧品やお店を展開する企業なら、投資での応援もしやすく、さらに製品や優待券が手に入るなら言うことはないだろう。個別株での投資も視野に入れてみては?
(有竹亮介/verb)
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大山弘子
All About「新興国投資・ETF」ガイド、マネーライター、ファイナンシャルプランナー。大手旅行代理店勤務後、財団法人幼児開発協会での研究企画などの業務に従事。その後、教育専門誌編集記者を経てフリーに。現在は経済、マネー、人材に関する記事を中心に執筆。