【動画で学ぶ米国ETF市場】ETFは常に低コストなのでしょうか?
提供元:バンガード・インベストメンツ・ジャパン
拡大するETF市場
ETF市場は世界で拡大を続けています。ETFGIによれば、2008年に0.7兆ドル程度だった世界のETFの純資産残高は2019年1月に5兆ドルを突破しました。中でも突出して規模が大きいのが米国ETF市場です。2019年3月時点で、純資産残高は3.7兆円を超えています。
その米国ETF市場について、低コストのインデックス運用の第一人者であるバンガードが製作している動画をもとにETFの特徴やメリット等を解説します。
ETFは常に低コストなのでしょうか?
<スクリプト>
まずはETF一口に投資するために必要な購入費用です。ETFの価格は銘柄により、一口50ドルから数百ドルするものまでとさまざまで、そのETFには何十、何百、場合によっては何千もの債券や株式が組み込まれています。
ETF投資とあなたが株式や債券の個別銘柄に投資した場合を比較すると、ETFのように分散化させるには、非常に多くの銘柄の購入が必要です。
また、ETFと投資信託の投資コストを比較すると、投資信託の場合、最低でも1,000ドルからから3,000ドルはかかってしまいます。概してETF投資のコストはお手頃だと言えるでしょう。
ETFにも購手数料が発生します。これはあなたがETFを売買するたびにかかる手数料です。
ETF投資の場合、一回の取引ごとに、手数料がかかります。これをまた個別銘柄購入と比べてみましょう。銘柄ごとの取引に手数料を払っていると、その金額は膨れ上がります。ここでもETFはより手頃と言うことができます。
最後にETFを所有するうえで重要なのが、ETFごとの経費率です。経費率というのは、運用に係る費用をそのETFの平均資産残高に対する比率で示したものです。
ETFは特定のインデックスのパフォーマンスに連動するように運用されているので、経費率が低いと一般的には言われています。ほとんどのETFについてはそれが当てはまりますが、例外もあります。
アクティブ運用されているETFもあり、そのETFを構成する株式や債券を選ぶファンドマネジャーに、多くの経費を払う場合があります。
また、インデックス型かアクティブ型かに関わらず、経費率の高いETFも存在します。ヘルスケアのように特定の業界に投資するETFや、開発途上国に投資するETFなどです。
そのため、「ETFはいつでも低コストです」と簡単に言うことはできません。だからこそETFを銘柄ごとに比べ、ETFに関わるすべてのコスト理解し、より正確に把握することが大切なのです。
(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)