2019年4月よりVer2.0開始!
ETFマーケットメイク制度導入後の変化(制度開始後11か月間の検証)
- TAGS.
ETFマーケットメイク制度Ver1.0がスタートして11か月が経過した。これまで紹介してきたとおり、制度導入後の流動性は大きく改善している。そして本年4月から東証は次なる一手として、各アセットクラスを代表するような流動性の高い銘柄の育成を目指すことを目的に、マーケットメイクVer2.0を導入した。Ver2. 0開始後、2か月間が経過し、どのような変化が出ているだろうか。まずは5月の一日平均売買代金(立会内)が、制度Ver1.0開始前の2018年4-6月と比べて活況となったマーケットメイク対象銘柄の上位を見ながら検証していこう。
●2019年5月に売買代金が増加したマーケットメイク対象銘柄上位(2018年4-6月比)
今回は増加率の上位にVer2.0の対象銘柄が複数ランクインした。増加率1位は、「【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)」、8位に「【2511】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)」と、外国債券ETFの代金が増加していることが見てとれた。
また、米国を代表する株価指数「S&P500指数」の円換算値との連動を目指すETFの「【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」も売買代金が大きく増加した。加えて、表には載っていないが、日本を除く先進国で構成された浮動株数ベースの時価総額株価指数(配当込み)、MSCI-KOKUSAI指数の日本円換算値に連動する投資成果を目指すETF「【2513】NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信」も、売買代金が増加傾向だ。
今回はこれらについて、参考までに本年1月以降の代金推移を示すことにする。Ver2.0が開始して2か月間ではあるが、少しずつ効果が表れ始めていると言えそうだ。今後の動向についても、引き続き注視していきたい。
●「【1487】上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり)」
●「【2511】NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)」
●「【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」
●「【2513】NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信」
「東証マネ部!」では、引き続き、マーケットメイク制度の認知度向上に努めていき、随時、効果を検証していく予定だ。
(東証マネ部!編集部)