「日本人とお金の健康」

【ブラックロックが考える日本人とお金の健康】第一回「ウェルビーイングとお金の関係に世界が注目」

提供元:ブラックロック・ジャパン

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Woman in red coat walking in the field at sunset

皆さんは「ウェルビーイング」という言葉を耳にされたことはありますか。日本ではまだ馴染みのない言葉かもしれません。この「ウェルビーイング」という言葉は、心身ともに満たされ、人生に前向きな状態を指す言葉です。WHO(世界保健機関)が「健康」を定義する中で「良好な状態(Well-Being)」という使い方をし、個人の幸福度を示す言葉として海外では盛んに使われるようになっています。

国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」では、日本は2019年に156ヵ国中58位となり、過去5年の中で最低の水準となっています。では、日本人の「ウェルビーイング」を妨げているものは一体何なのでしょうか。

ブラックロック・グループ(以下ブラックロック)では、「ウェルビーイング」に関する調査を行いました。ブラックロックは、世界の人々が自身の資産状況について何を考え、どのように感じているのかを理解するための調査を継続して行っています(グローバル・インベスター・パルス)。この調査は、世界では6回目、日本では4回目となります。お金と上記の「ウェルビーイング」とのかかわりを把握するため、今回はこれまで以上に深く掘り下げた調査を行いました。なお、調査対象は、日本を含む世界13市場の約2万7,000人です※。

※2018年7-8月にオンラインにて実施(日本は1,000人が対象)

お金が最大のストレスの原因

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今回の調査で明らかになったことは、日本を含め世界の人の「ウェルビーイング」を最も妨げているのが「お金」であるということです。「生活の中で何がストレスになっていることは?」との質問に対し、最も多かった回答は「お金」でした。

「お金」の割合は「仕事」や「健康」の割合を上回り、この傾向は海外でも共通して確認されました。私たちの幸福感にお金がいかに大きな影響を与えているかをあらわした結果ではないでしょうか。また、日本では、職場や友人との人間関係を示す「社会生活」をストレスの原因として感じている人の割合が他の国や地域よりも大幅に高くなっており、人間関係からも日本人はストレスを強く感じるようです。

日本人のお金の健康状態

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では、ストレスの主因となっているお金が健康な状態とはどういうことでしょうか。「あなたにとってお金の健康とは?」という質問に対し、日本人の多くは、借金がないことや日々の支出に困らないことを挙げています。

何かと比較の対象となる米国では、同様に借金がないことや日々の支出に困らないことに加えて、予期せぬ事態に備えることを挙げる人が多くなっています。さらに、米国の場合、重要な人生の目標を実現することや退職後に備えることなど、長期的な視点でお金を捉える傾向もみられます。この部分は、日本と対照的な結果となりました。

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ちなみに、お金の健康を見る上で重要視されている借金についてみてみると、日本はクレジットカードや住宅ローンに代表される典型的なローンの利用率が米国と比較して大幅に低いようです。

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日本では最近、将来に備えた資産形成に関する報道が増えつつあり、退職後の生活について世の中の関心が高まってきているようです。「将来蓄えが尽きるか不安」と回答した日本人の割合は67%となりました。

年齢層で見ると、特に退職が視野に入ってきた45-54歳の年齢層において高い割合となりました。これまで退職後などの長期的な観点から、将来のお金についてじっくりと考えることがあまりなかったため、不安を感じる人が多いのかもしれません。

この傾向は日本に限ったことではなく、むしろ米国では不安な人の割合が高くなっています。米国では、いわゆるベビーブーマー世代が大量に退職を迎える中で、退職後の生活に対する不安を抱えているようです。

このように日本では、退職後の資金準備に対する意識は高まってきており、将来に向けて一歩踏み出す動きがみられています。次回はその変化に焦点を当てます。

 

 

(提供元:ブラックロック・ジャパン)

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