【ブラックロックが考える日本人とお金の健康】第二回「実はみんな意外と投資している!?」

提供元:ブラックロック・ジャパン

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日本人の意識は変わってきている

前回は、日本人にとってストレスになっている、ウェルビーイング(人生に対する幸福感・充実感)を妨げているのはお金の問題であり、借入は少ないものの将来蓄えが尽きてしまうかもしれないという不安があるという話をしました。

その原因の一つとして、時間をかけてじっくり資産を形成することに慣れていないこと、つまり長期投資が日本にこれまで定着していないことが挙げられるのではないでしょうか。

日本は、他の国と比較し、「将来いくら必要になるか」を把握している、もしくは「必要なお金を確保できる自信があるか」との質問に対する肯定的な回答の割合が少ない傾向にあります。

ただ、これまでのそうした傾向に変化が見られています。前回調査(2017年)と比較してみると、肯定的な回答の割合は大きく上昇しているのです。米国の水準と比較すると依然として低いものの、「必要なお金を確保できる自信がある」との回答は前回から倍になっています。

NISAやiDeCoの導入など制度面からの後押しや、投資に関する知識向上に対する取り組みもあり、日本人の意識が変化してきていることがうかがえます。

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日本人は結構投資している

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さらに、意識の変化は実際の投資行動にもあらわれています。株式など、現金以外の金融資産を保有していると回答した人の割合は53%、つまり半数以上の人が何らかのリスク資産※を保有していることになります。

この割合は米国の49%を上回っています。なかでも、伝統的なリスク資産である株式を保有している人の割合は、米国の33%に対し、日本は43%です。

ちなみに株式の保有形態でみると、現物株で保有しているとの回答が62%、投資信託が40%、ETF(上場投資信託)が14%となっています。一方、米国では現物株44%、投資信託45%、ETF24%となり、投資信託やETFの割合がやや高いようです。一般的には日本人は現金の保有を好み、リスクを避けるイメージ強いので、意外とも思える結果ではないでしょうか。

中身をみてみると、女性よりも男性の方がリスク資産を保有している割合が高く、また年齢が高くなるにつれて現金以外の金融資産の保有割合が高くなる傾向がみられました。

※リスク資産はここでは、株式、債券、投資用不動産、MMF(マネー・マーケット・ファンド)を指します。

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また興味深いのは、若い年齢層の人たち(25-34歳)の傾向です。仮想通貨を保有していると回答した人が22%、つまり5人に1人以上が保有していると回答しています。仮想通貨の保有率は、日本が他のどの国/地域よりも高い結果となりました。

それ以外にも、美術品やワイン、希少性のある切手・コインなどを保有している割合が相対的に高い傾向がみられます。若い人は多様な投資対象を視野に入れており、世代によって投資に対する考え方が異なっているようです。

ただ、仮想通貨などは長期の投資や資産形成の対象としては考えにくく、投資へ一歩踏み出しているものの、何に手をつけてよいかわからず、値動きの大きさや成功体験を聞いて話題性の高いものにお金を投じてしまっているのかもしれません。

投資は多くの人にとって一見難しそうで、あまりこれまであまり馴染みのない世界です。次回は投資を始めた人たちが抱える悩みについて考えてみたいと思います。

 

(提供元:ブラックロック・ジャパン)

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