【ブラックロックが考える日本人とお金の健康】第三回「おひとりさま 日本人の投資」

提供元:ブラックロック・ジャパン

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投資はしているものの・・・

前回は、日本人の間で退職後の生活に対する意識が高まりつつあり、投資している人の割合も高くなっているとの話をしました。特に若い年齢層の間では、投資対象が広がりを見せているようです。

ただ、課題もあります。投資をしている人の間で、自分の投資に対して満足している人の割合は高くありません。投資に満足している割合は米国の55%に対し、28%にとどまっています。また、自分が投資に向いていないと思っている人の割合は74%と、大半の人が自分の投資に自信を持っていないことが明らかになりました。投資はしている人は多いものの、満足・納得している人は多くないようです。

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この自信のなさはどこからきているのでしょうか。一つ考えられるのは、投資に対する取り組み方かもしれません。「投資をする際に信頼できる情報をどこから得ていますか」との質問に対し、日本人が最も多く挙げたのは金融機関のウェブサイトで、次が新聞・雑誌、プロのアドバイザー、書籍、SNSと続きます。一方、米国では、プロのアドバイザーとの回答が最も多く、次に同じくらいの割合で、金融機関のウェブサイトや友人・家族が挙がりました。

つまり、米国はまずアドバイザーや友人・家族などの人に相談するのに対し、日本人はウェブサイトや雑誌・新聞、書籍など、自分一人で情報を得ようとしていることがわかります。

金融を専門にしている人にとっても、自力で金融市場や投資のことを理解するのは骨が折れることです。まして、投資を新しく始める人や投資にどっぷり浸かっていない人にとっては、何が起きているのか、目の前のことを理解するのは大変であり、納得することは難しいのではないでしょうか。

そうした場面に直面した場合、米国はまず人に相談しているようです。日本人が自分の投資に満足できない背景の一つには、人に相談しないといった、独りよがりな部分があり、自信を持つことができないのかもしれません。

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誰かに相談する

日本人の姿勢に変化も見られます。アドバイザーに相談している人は、まだ少ないものの、若い人を中心にここ数年で増えてきています。また、若い世代の5人に1人は、退職の準備を始めたきっかけとして、アドバイザーに相談したことを挙げており、こうした変化が広がっていく可能性もあります。

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一方で、サービスを提供している金融機関の側にも課題があるかもしれません。金融機関は「私のような人を相手にしない」と考えている人は、66%にのぼり、米国でも近い割合となりました。また、自分がどのように投資したいか理解しているアドバイザーに会ったことがないと考えている人の割合も53%と高い割合となりました。金融機関にはどうも近寄りがたい、敷居が高いイメージが強いのかもしれません。

また、何か商品を無理矢理すすめられたらどうしよう、と不安に感じている人もいるようです。

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また、金融アドバイザーに理解してほしいと思うこととして、リスク許容度やリテラシーを挙げる人は日米ともに一定数いるものの、米国ではお金を何のためにためるのか、を挙げた割合が最も高く、さらには踏み込んで人生のゴールと回答した人も多くみられました。

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そもそも、そこまでして投資しなくても・・・という考えの人もいるでしょう。ただ、投資をしている人とそうではない人にはウェルビーイングに違いが表れているようです。

 

(提供元:ブラックロック・ジャパン)

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