インデックスファンドの流儀
子が親に投資する!?ファミリーファンド方式とは?
提供元:野村アセットマネジメント
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ETFは、一般的に株式や債券、REIT、先物などに直接投資していますが、中には、マザーファンドと呼ばれる投資信託に投資するタイプがあります。
こうしたマザーファンドに投資するETFや投資信託をベビーファンドと呼び、この仕組みをマザー(親)ファンドとベビー(子)ファンドの関係にちなんで、「ファミリーファンド方式」と言います。
具体的な例を挙げて見てみましょう。
外国株式(為替ヘッジなし)ETF(2513)は、日本円換算したMSCI-KOKUSAI指数への連動を目指すETFですが、投資対象は「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」です。
「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」には、外国株式(為替ヘッジなし)ETF(2513)以外にも、公募のインデックスファンドやバランス型ファンド、DC(確定拠出年金)専用のインデックスファンド等、複数のベビーファンドが投資しており、マザーファンドは、これらベビーファンドが投資する資金を一括して外国の株式に投資しています。
このようなファミリーファンド方式で運用するメリットとして、以下の点が挙げられます。
①連動精度の高い運用
2019年7月時点で、外国株式(為替ヘッジなし)ETF(2513) の純資産総額は約10億円ですが、マザーファンドの規模は5,863億円で、組入銘柄数も1,332銘柄と、ほぼMSCI-KOKUSAI指数の採用銘柄全てに投資できています。つまり、上場して日が浅くETFの残高が小さい段階であっても、実際の運用はマザーファンドファンドで行うため、指数への連動精度が高い運用が可能になるということです。
②低コスト化
マザーファンドで資金をまとめて運用することにより、規模のメリットを活かし、運用管理の効率化や売買コストの削減効果が期待できます。これはETFにとって、信託報酬以外の実質的な運用コストの低減につながります。
※ファミリーファンド方式のマザーファンドは、ベビーファンドと同一の運用会社の投資信託となり、信託報酬はベビーファンドのみで徴収されます。
現在野村アセットマネジメントが運用するETFシリーズNEXT FUNDSでは、以下の銘柄でファミリーファンド方式を採用しています。
ETFを選ぶ際は、表面的な純資産総額や信託報酬ばかりに注目するのではなく、ファンドの仕組みや実質的なコストにも注目するとよいでしょう。
(提供元:野村アセットマネジメント)