「株主優待」の裏側に迫る!

株主様専用サイトも充実!機体工場見学の申込もできる♪

国内線の搭乗優待券・グループ各社の優待券がもらえる、個人投資家から絶大な支持を誇るANAホールディングスの株主優待!

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ANAホールディングス ご担当者。左から、須藤さん、林さん。

今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。

そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。

今回は、国内線、国際線ともに、日本を代表する航空会社である『ANAホールディングス』の株主優待です。

聞き手・撮影:優待好きFP 高山 一恵

――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?

当社は、1952年の創業時から航空輸送サービスを提供しておりますが、当時から搭乗優待券を株主優待として導入しております。

創業当時、飛行機は極めて珍しい乗り物でした。座席数も少なく、料金も高かったので、一般の方が気軽に利用できる乗り物ではなく、政治家や財界人や芸能人など、ごく限られた方のみが利用する乗り物でした。

また、当社は政府主導の航空会社ではなく、民間企業から出資を受けて誕生した航空会社です。当社に出資いただいている企業の社長様や幹部の方に、極めて珍しい飛行機という乗り物に、是非とも試しに乗っていただきたいという想いがあり、飛行機の株主搭乗優待券を発行したという背景があります。

――1950年代に既に株主優待を導入していたとは!まさに株主優待のパイオニア的存在ですね。

日本で、株主優待を早い時期から導入していた企業の一つであることは確かだと思います。

搭乗優待券は、ANA国内線の全路線(コードシェア便含む)の片道1区間がANA FLEX-D運賃(空席連動型運賃タイプD)から50%割引になります。100株以上保有で1枚、200株以上保有で2枚と、保有株数が多くなればなるほど、贈呈する優待券の枚数は増えていきます。

他の企業様の優待内容を拝見すると、保有株数に応じて優待の内容や贈呈数を変えるところは多いようですが、一定の株数を超えて保有する場合には贈呈数に上限を設定しているケースが一般的かと思います。当社の場合、優待券の贈呈数に上限を設けていないことも一つの特長です。このような形式は、優待導入企業の中でも、とても珍しいのではないかと思います。

――たしかにとても珍しいと思います。たくさんの株を保有するモチベーションになりますね。さて、御社の優待は、搭乗優待券に加えて、グループ各社や提携ホテルまで優待価格で利用できるんですよね?とても魅力に感じます。

当社株式を100株以上保有いただいた株主様には、搭乗優待券の他、当社グループ各社・提携ホテルの優待クーポン券の入った冊子をお1人様に1冊贈呈しています。

どれくらいの優待になるのかはサービスにより異なりますが、国内・海外旅行パッケージツアーや空港内売店・免税店、ゴルフ場のプレー料金などが優待価格で利用できます。

また、株主様限定の通信販売もあり、機内でご提供しているお酒やモデルプレーンなど、お勧めの商品を特別価格にてご提供しています。

今年5月に東京―ホノルル線に就航した世界最大の旅客機エアバスA380のウミガメを施したモデルプレーンは、とても人気があり店頭では品薄なことも多いのですが、株主様向けに通信販売で優先的に確保しています。こういった人気の商品を株主様限定通信販売でご提供することもあります。

また、ANAインターコンチネンタルホテル、ANAホリデイ・インなどの提携ホテルの優待についても、とてもお得な内容です。というのも、ホテルの宿泊料金は、毎日需要に応じて宿泊料金が変わるベストフレキシブル料金を採用しておりますが、そのベストフレキシブル料金からさらに20%割引になるからです。

かつては、いつでもホテルの正規料金を基準とした優待料金を採用していました。ですが、今の時代は条件が合えば、インターネットを通じて予約するとお得な値段で宿泊できてしまうことから、正規料金からの20%割引といっても必ずしもお得になるケースばかりではなく、株主様からご意見を頂戴することもありました。

このようなお声を反映させ、現在はベストフレキシブル料金から20%割引としたので、株主様が最安値で宿泊できることとなりました。優待券は6枚セットですが、1枚で1室何泊でもご利用いただけるので、ホテルをよく利用される方にはとてもお得だと思います。

――確かにとてもお得感がありますね。御社は、株主様の専用サイトを用意されているようですが、どのような内容なのでしょうか?

100株以上保有の株主様を対象に、「株主様専用サイト」を開設しています。ご登録いただきますと各種お知らせや当社グループのANAスカイホリデー(国内ツアー)やANAハローツアー(海外ツアー)などのツアー商品を期間限定でさらに安い価格でご案内するなど、お得な情報を紹介すると共にご希望の方にはメール配信もしております。

その他にも株主様限定ツアー商品のご案内などもしております。今年は、東京―ホノルル間を世界最大の旅客機エアバスA380型機が就航した記念すべき年でしたので、株主様限定の就航記念ハワイツアーを企画させていただきました。

また、当社では年に数回、「株主様限定機体工場見学」を実施しています。ボーイング777をはじめ、ボーイング787、ボーイング767などの航空機がどのように整備されているのかをご覧いただくことができますが、こちらのお申込は、株主様専用サイトからの限定とさせていただいております。

――株主様専用サイトもお得情報が詰まっていますね。機体工場見学も人気が高そうです。

はい。ありがたいことに毎回たくさんのお申込をいただきます。抽選でご案内させていただくのですが、毎回かなりの倍率になるほどの人気ぶりです。

また100株以上保有の株主様には、カレンダーも贈呈しています。カレンダーの種類は、壁掛け型と卓上型があり、株主様専用サイトでどちらかのタイプを期間内にお選び頂けます。

こちらのカレンダーもとても人気で毎年ご好評いただいています。カレンダーを毎年定番の位置に掛けているという株主様も多く、そのような方はカレンダーがもはや生活の一部になっているほど、気に入っていただいているようで、我々としてはありがたく思っております。

毎年、壁掛けカレンダー1月の絵柄は富士山にしているのですが、以前ハワイのホノルルの海の絵柄に変更したことがありました。その時には、「1月なのに、なぜ富士山ではないのか」とお問い合わせをいただくなど、カレンダーに対する関心がとても高いことを実感した次第です。

――なるほど。ファン株主ならではの反応ですね。御社はファン株主の方も多そうですね。今までお話を聞かせていただいてとても魅力的な優待だと思ったのですが、株主優待を実施するにあたり、何かご苦労されている点はありますか?

現在、当社の個人株主様は50万人近くおりますので、優待券等の発行数が非常に多く、意図せず様々な場面でどうしてもトラブルが起こるケースはあります。そこは大変ですね。

実は搭乗優待券は、GWやお盆、年末年始といった一般的に航空運賃が高い時期にでも、ANA FLEX-D運賃に連動してご利用いただけます。ですから、優待券もそういった時期にご利用が集中する傾向がありまして、こうした時期集中を少しでも改善するべく、これまでも対応を実施してきました。株主様にご不便をおかけしない範囲で、どのような策が最善なのかを検討する過程はとても悩み、苦労もしております。

他には、先ほどお話させていただいた株主様専用サイトを導入するとき、インターネットに不慣れという株主様も多数いらっしゃいまして、お電話でご質問にお答えするなど、手厚くサポートしてまいりました。導入当初は苦労もありましたが、現在は10万人を超える株主様にご登録いただき、おかげさまでやっと軌道にのってきました。

――なるほど。そういったご苦労の元に御社の優待が実施されていることがよくわかりました。では、最後に株主の皆様にメッセージをお願いします。

今後も株主様に喜んでいただけるよう、魅力ある優待企画を考えていきたいと思っています。また、優待を通じて、飛行機に乗っていただいたり、グループの施設を使っていただいたりと、当社が提供しているサービスをぜひご利用ください。そして、当社を身近に感じていただき、より一層、当社のファンになっていただけると嬉しいです。今後とも応援よろしくお願いします。

――本日は貴重なお話しをいただきましてありがとうございました。

 

【株主優待のプロフィール(データは2019年9月12日時点)】
●優待商品名:100株以上のご所有の株主様に、ANAの国内全路線(コードシェア便含む)でご利用になれる国内線ご搭乗優待、ANAグループ優待券1冊

●年間予想配当金:75円(予定)
●最低投資金額:
376,800円(100株単位)
●優待に必要な投資金額:376,800円(100株より)

●優待商品例

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